今のトマトは甘い、香りにクセもなく食べやすい、もしかすると果物なのかと思うことすらある。
ドレッシングで食べる人が多そうだ、あるいはシンプルに塩だけ、なんにも足さずにガブリという人もいるだろう。
そんなトマトをサッと美味しく食べる方法を教えてもらった、なんということはない、ただ切った中サイズのトマト2個に対して小さじ1杯のハチミツをかけて軽く混ぜるだけ、「和える」ような感じで。
トマトにハチミツ?
教えてくれた人は、数年前に長崎にあるビュッフェ形式のレストランでそれを食べて意外な組み合わせの美味しさを知り、それ以来家庭でもマネているのだという。
それまでパルメザンチーズとオリーブオイルで食べることが多かったそうだが、今はハチミチばかりだそうで。
個人的には梅酢もおすすめ、やはり切った中サイズ2個に対して小さじ1杯の梅酢をかけて和えるだけ、トマトの甘みが増して美味なり。
ハチミツでも梅酢でもお手持ちのものがあればお試しあれ。
ところで昔のトマトは独特な青臭さがあった、いかにもナス科の植物ですといった感じ、その天然の香りがトマト嫌いな人にとっては「嫌な匂い」として嫌う理由の上位だったのではなかろうか。
だけどあの香りがあったほうが個人的には美味しかったような気がする、野菜という食べ物としてのアクセントだった、大きさもまちまちで、でこぼこで、ヘタの部分にチクリとする細かい毛が生えていた。
新鮮なトマトほどヘタを頬に当てると「あいたっ」と言うほどチクリと痛かった。
ああいうトマトはどこに行ってしまったのだろう? もしかすると品種としてもう残ってないのかもしれない。