焼肉を食べに行く日はそう名付け、もんじゃ焼きの時は「もんじゃ友の会」と言う、何を食べに行くかで会の呼び名はあっさり変わる。
降りそうもなかった空からポツリと雨の落ちる夕方に4人で焼肉を食べに行った(食べ放題)、テーブルオーダーなのでゆっくりできるのがよい、年代別で料金が変わるという店というのは他にもあるが、今日の店もそう、ただし、その境が60歳以上だと500円安くなるというシンプルなもの。
通常ならば目的地近くのどこかで待ち合わせをし、そこから揃ってお店へ・・・という流れなのだが、うち1人がテニスの練習中(試合中?)に捻挫したらしく、それでも意地でも行くというので車で迎えに行くことになった。
足首のテーピングは痛々しいものの、本人そのものはいたって元気で車の中ではしゃいでた。
「肉ならガッツリいける」と豪語していたテーピング男は実際にはそうでもなく、「歳だなぁ」と自分で笑っていました。
なるほど、確かにそう、私も昔ほどは食べれない。
最近、こういった同世代のメンバーでの集まりになると話題が「年金が」とか「老後が」、「糖尿が」(汗)といったものが目立ってくる、なにせ今日のメンバーの中では私が一番若いくらいだった、還暦間近の人だっているのでそういう話の流れになるのも自然なのかもしれない。
今日などは親類が他界したという話から「坊さんに渡す金が高すぎる」とか「死ぬのも金かかるなあ」、「俺は散骨でいい」といった具体的で寂しいものに移って行く、結構しんみりしてしまった。
まあ、元気なうちはこうやって年齢を感じつつも皆とまた一緒に食べ放題に限らずどこへでも行ければそれで良し。
店に入る前は「胃薬飲むほど食ってやる」などと言っていたメンバーが、店を出たあとで本当に薬局に寄って胃薬を買ったのには苦笑した。
私はそこまで頑張らなかったので大丈夫だけど。
帰りは日も落ちて暗かった、雨は全く降ってはいない、メンバーをそれぞれが望む都合の良い場所まで送り、最後はテーピング男で終わり、帰宅しシャワーを浴びようと脱いだ服には微かに焼肉の煙の匂いが残っていた。
洗濯機にポーンと放り込み、今日の焼肉友の会は完全にお開き。