2018年3月31日土曜日

咲いた花はいつか散る

他所のように夏日にはまだまだ届かない福岡だったがそれでも歩いていると薄っすらと汗をかいてしまった、日差したっぷりで、ほどほどの風は乾いていて心地良い、桜の花見には絶好の週末だった。

近所の小学校で咲いている桜の木の下には家族連れが来ていた、運動場を挟んで校舎と対するぎりぎりの敷地内だ、のんびりとした穏やかな光景である。

その小学校の周囲の歩道には既に散った花びらが吹き溜まっていた、壁に沿って桜色の帯ができていて1人の女の子がそれを集めていた、一掴みした花びらを目の粗い網の上に置いて軽く振るい、時にはその中から何かを摘み出しては捨て、そしてなるべく花びらだけになったものを白いレジ袋の中に集めているのだ。

2018年3月30日金曜日

月夜の影

夜に家庭ごみを出しにごみ置き場へ行くと足元に自分の影がクッキリと伸びているのを見つけた、最初は街灯かどこかの窓辺から漏れる明かりのせいかと思いはしたが角度があって影が短いので頭上だと気付き、見上げたそこには明るい月が輝いていた。

満月は明日だというのに、本当に明るい。

昼間に見た散り始めの桜の花や、霞の掛かった橋の上からの眺めなどをふいに思い出しながらしばし月を眺めていた。

2018年3月29日木曜日

悲鳴役

洋画好きなチャットの相手から面白い話を聞いた、真実のほどは分からぬが海外の映画(特にアメリカ)には悲鳴を専門とする声優(?)がいるのだという、いわば悲鳴役だ。

セリフが無いので声が似ているかどうかは絶対条件ほどではなく、要求に対して何通りもの悲鳴を上げられるそうではないか、ちょっとした「キャッ!」から長めの「キャーッ!」、断末魔の「ギャァァァ!」まで。

この悲鳴役は圧倒的に女性のほうが多いらしい、男の場合は断末魔ばかりなのだろう、うん、確かに、なんとなく納得できる。

2018年3月28日水曜日

「サビオ」?

今年の8月に仕事を兼ねて札幌から友人が福岡に来るらしい、実に6年ぶりである(2012年8月15日のブログ)。

そんな5ヶ月近く先の予定を知らせてくれたメッセージのやりとりの中で飼っている猫に顎から頬の辺りを引っ掻かれたことも知った、薄っすらと血が滲んでいるという、よく懐いているし撫でるとうっとりと喜ぶ猫らしいのだが、顔を近づけると急に噛んだり引っ掻いたりするのだという。

んん、これには覚えがある、子供の頃のことだが猫のほうから寄ってきてスリスリと甘えるくせに猫の顔に自分の顔をくっつけると猫パンチをくらったことがあるのだ、近年ではテレビのねこ歩きでも岩合さんが顔を寄せると軽く引っ掻かれいたのを覚えている、猫はなぜ顔を近づけると嫌がるのだろう。

2018年3月27日火曜日

需要はあるはずだが

午後のひとときをスタバで友人と過ごした、時間にすれば30分程度か、本当はもっと話していたかったが友人は遅出の仕事だったので午後3時前にはお開きにした。

そんな30分はスマホをマナーモードにすることから始まった、私はスマホを取り出して幾つかタップしてマナーモードに切り替えた、会話に割り込んでくる着信音は場をシラケさせる邪魔者だ。

私がテーブルにスマホを置くと友人が「わ、小さい!」と興味津々、続けて「今このサイズのってほとんど無いよね」と言った、そう、私のスマホは画面サイズは4.1インチ、小さめな私の手にも収まりは良い、左手だけでなんとか操作可能だ、ただし画面が小さいので表示されるものも小さくなって視力の悪い人には厳しいだろう。

2018年3月26日月曜日

ミシン男子

甥っ子がミシンを買った、高級機ではない、あくまで初歩的な使い方に限定した低価格のものだ、甥っ子によると主な用途は裾上げらしい。

そしてその通りに自分が職場で着る制服の裾を短くしたのだった、長さを決めて余分な部分を切り捨て、その切った場所がほつれないように縫い、そして折り曲げて目的の長さにまた縫ったそうだ、ちなみにほつれないように縫うのを絶ち目かがりと呼ぶ。

2018年3月25日日曜日

不思議な「問題点の指摘」

Gmailに届いたメールの中にGoogleのSearchConsoleからのものが1件あった、内容はというと、

Search Console により、貴サイトに影響する『インデックス カバレッジ』関連の問題が新たに 1 件検出されました。 『インデックス カバレッジ』は Google 検索結果で悪影響を受ける可能性がございます。 この問題をご確認のうえ、修正することをご検討ください。

・・・というものだった。

ううむ、Googleからのメールは何のことなのかすぐにはよく分からないものが多い、もっと平たく書いてくれてもいいのだが。

2018年3月24日土曜日

いまだにこれを超えるアニメには会えず

明日はあまり機会のない日曜の休日、普段平日に休んでばかりいると日曜の休日に街へ出た時の周りの年代や服装がなんとなく違っているのが妙に新鮮でなんだか楽しかったりする、平日ならばやや年齢高めのスーツ姿が目立つのだが、休日だと10代の割合も増えて服装が華やかになり耳に入ってくる笑い声も若く軽やかで明るい。

つまりは今夜は休前日の夜となる、しかも土曜日なので飲みにでも出掛ければ賑やかで楽しいだろう、だが、Netflixで見始めた映画が途中で止められずに最後まで観てしまい、ブログを更新し終えたらしばらくは別のドラマで楽しもうかと思っている。

2018年3月23日金曜日

紺にピンクに水色に

仕事帰りにサブウェイに寄った、場所は徒歩で帰る途中にある九州大学病院内のそれだ、1階のドトールとファミマに挟まれた中間点にある。

病気やケガをした感じの人がいなければ毎度のこと病院内だとは思えぬ場所だ、広く明るく高い吹けのロビーを人が行き交うのを見ているとちょっとしたターミナルビルにでもいるような錯覚を起こしそうになる。

今日は自動演奏のピアノが童謡や小学唱歌を演奏していた。

2018年3月22日木曜日

無傷なのは運がよかっただけ

朝はこれでもかと言うほどの風雨だったが、さあ帰ろうと仕事場を出た午後は久々の雲間からの日差しが暖かだった、朝は本当に寒かったので。

そんな午後の某宅配ピザ屋の前、そこの交差点で自転車に乗った若い男性2人連れのうち黒っぽい服を着ていたほうが派手に転んだ、横にぱたりなどというかわいいものではない、進行方向に向かってつんのめるように回転したのだ、横断歩道を渡る他の人から「わー!」と声が上がったくらいにである。

2018年3月21日水曜日

石の上にも三年

案の定複数の項目で異常が見つかったもののなんとか雇入れ時の健康診断もクリアして働き始めた友人(2017年12月8日のブログ)、だが、作業上の細かい決まりが多くなかなか覚えられずに仕事がやりこなせないという。

それに加えて容姿に似合わず高めの声と優しい仕草から「あら、そうなの?」などと女性っぽい口調をマネされたりでからかわれることもあるという。

朝が憂鬱で仕事場に行くのが楽しくなく、仕事選びを間違ったかもしれないと思っているらしい、はっきりとは言わぬが辞めたそうである、そう思うのは仕事についての話に「人の入れ替わりが激しい」や「1週間で辞めた人もいる」といった他の人のことについてではあるが辞めようとする側へ傾く気持ちが表れているからである。

2018年3月20日火曜日

わざわざ不便な店を選ぶ理由

近々久しぶりに本を買う、雑誌ではなく本をだ、あいにくと店頭には無かったので取り寄せてもらうことにした、入荷すれば電話で連絡してくれるそうだ、特に珍しい本ではないが発売直後に置いた数冊が売れてからは新たに取り扱いはしていなかったという、そこは大手書店のように広いフロアを有した店舗とは違う町内にある小さな書店だ、少しでも利益が上がるように本を置くスペースをやりくりしているので狭く深いニーズを満たすほどの数は置けない。

2018年3月19日月曜日

恋の引き際

私に金と恋愛の相談は無理だ、金は貸さないし恋愛は粘りがないので別れてしまえという結論ばかりになる、相談するだけ無駄だ。

それでも脈なしな太め中年に恋をした友人が縁はあるのだろうかと疑問を吐露し私にどう思うかと訊いてきた、たぶんアドバイスが欲しいというよりは「さっさと別れてしまえ」とでも言って欲しかったのかもしれない。

片思いは寂しい。

2018年3月18日日曜日

男の脱毛

半袖の季節が迫ったからであろうか、よく見に行くサイトのバナー広告に男性向けの脱毛エステの広告が登場していた、今からだと余裕で夏に間に合いますよという意味合いのキャッチコピーで毛深さに悩む世の男の心を掴もうという狙いなのだろう。

昔はムダ毛の処理と言えば女性限定のものだった、脇や腕、脚など薄着の季節になると周りの目が気になる部分の脱毛は各種グッズの市場を形成するまでに至った、それが時代の変遷と共に男性にも及ぶようになり、最初は剃っても剃っても青々とした髭跡が残る顔の脱毛から始まり手の甲や脛といった別部位に広がり、そしてとうとう腹やその下の毛にまでがその対象となったのだ。

2018年3月17日土曜日

4万時間のはずが

仕事場のパートさんが700円ほどで買ったLED電球がもう壊れてしまったと休憩時間に話していた、パッケージには寿命は4万時間と書いてあったので次回買い直すのは「私が死んだあと」と冗談を言ってたくらいなのにとあっけなく壊れてしまったことに驚いた様子。

ちなみに買ったのは昨年の6月頃だったので実際には1年間も使えなかったことになる、壊れたという判断はスイッチを入れても全く点灯しないからだそうだ、旦那さんが一旦取り外して別のソケットにセットしてもやはり反応がないので諦めたらしい。

2018年3月16日金曜日

送別会での本音

来週半ばに遠い地へ引っ越してしまう友人がいる、転勤で新年度からはもっと大きな街で暮らすことになる、直に会う機会はあまりなかったが、メールやメッセージをやりとりした数はかなりのものである。

今夜は送別会だった。

その友人と親しい人ばかりが集まっての飲み会だ、人数が多くなるのが分かっていたので某居酒屋の小上がりを予約していて、そこで私たちは午後6時からのひとときを過ごした。

だが、その友人はあまり酒が強くない、せいぜい日本酒3合までか、そのあたりから呂律が回らなくなってくる。

2018年3月15日木曜日

遠くなる大衆魚

デザインが似ているなとカートを押しながらスーパーの缶詰売り場を通りながら思ったのは某社のサンマとイワシの缶詰のデザインだ、きっと誰もが食ったことがあるだろう蒲焼き風のそれだ、私も働き始めてすぐの若い頃は金がなくて随分とお世話になった。

当時はスチール缶で缶切りで開けるのが普通だった頃である。

そして通りすぎようとした時にふと気付いて確かめてみるとサンマの蒲焼きのほうが驚きの値上がりをしていたので驚いた、確か以前は98円だったはずなのに、今日は188円なのだ、値付けのミスかとも思ったが、不漁らしいので原材料費に合わせて普通に値上がりしたということなのだろう。

2018年3月14日水曜日

喫煙所廃止

隣のビルの社員さんがコンビニの入り口付近でタバコを吸っていた、今ではすっかり数を減らした公衆電話から少し離れた場所に設置された吸殻入れのあたりで、時刻は午後2時頃で私は仕事を終えて帰ろうと通用口から通りに出て少し歩いた場所だ。

その社員さんはよくお昼を食べに来てくれる人だ、その隣の男性は同僚だろう、笑いながら話をしている、私が見ているのに気付いたようなので近付いて挨拶をした、今日はここで休憩ですかと訊くと職場の喫煙所が廃止されたのでコンビニに来て吸っているのだと言う、そう、その人の職場はビル1棟を丸ごと使う大きな会社だ、そんなビルにも通用口があり、随分と控えめな庇の下に吸殻入れを置いて喫煙所としていた。

2018年3月13日火曜日

続・アップデートは慌てずに

私が日々利用しているIP電話のブラステル、その公式アプリ「050free」と中身はほぼ同じであろうもうひとつのアプリ「Cloudsoftphone」が今年に入ってアップデートされたのだが不具合を訴える人が意外と多い、なんと、起動画面でロゴが表示されたまま進まないというのだ、これではアプリの操作ができないので通話などできない。

しかも対応するAndroidのバージョンが4.2以上となったようで、仮に私が今使おうとしてもGooglePlayからのインストールはもうできず過去に使っていた時にバックアップしたapkファイルからとなる。

2018年3月12日月曜日

甥っ子が舌を噛んだ理由

いただき物の晩白柚を姉の所へ2個持って行くと姪っ子と甥っ子が来ていた、申し合わせたわけでなく偶然だと言う、姪っ子が「どうしていつもお母さんのところに来てるの?」と訊くと甥っ子はさも「いい年をして母親に甘えて」とでも言われたかの如く「いつもじゃないよ!」と不満そうに言った。

姪っ子は姉が淹れてくれたお茶を飲んでいたが甥っ子はカップ入りのコーヒーゼリーを食っていた、そして「ほら」と舌を出して私に見せたのだが先端が赤くなっていた、どうしたのだと訊くと噛んでしまい、痛くて食事しにくいが小腹が空いているのでコーヒーゼリーを食っているのだと言った。

2018年3月11日日曜日

把瑠都あってのドラマ

NHK-BSで毎週日曜日の午後10時台に放送されているプレミアムドラマ、現在放送されているのは「弟の夫」である、私もそうだが友人知人らはこのテレビ作品についてのスケジュールはよく知っていた、原作が田亀源五郎氏のものであることも知ってはいたが目を通したことはないので内容については全く知らなかった。

なのでこのテレビドラマがどれくらい原作に忠実であるかは私には分からない。

だが、そんな前書きなどどうでもよい、このドラマは秀作だと思う、ネタバレしないように書きはするがこれはゲイをネタにした色物ドラマではない、人と人の繋がりとそこでの心の機微を描いた人間ドラマである。

2018年3月10日土曜日

イエカ属のどちらか

帰宅したのは何時頃だったろう、いつもよりは少し遅めに仕事から帰ってきた、途中のドラッグストアに寄り道をしたので午後3時近くになっていたかもしれない。

玄関を開けて入ると暖かだった外に比例して室内もほんわかと暖かい、それでも一旦空気を入れ換えようとベランダの窓を開け・・・ようとしたところでカーテンから1匹の蚊が飛び立ったのが見えた、こんな時期に飛ぶのはイエカ属の越冬後のアカイエカか年中活動しているチカイエカのどちらかである、白と黒の筋模様が特徴のヒトスジシマカは卵で越冬するのでこの時期には飛ばない。

2018年3月9日金曜日

カラスで遊ぶ小学生

「カラスと」ではない、「カラスで」なのだ。

私が仕事から帰宅した後に近所のスーパーやディスカウントストアへ行く途中では下校時間を迎えた小学生らによく出くわす、校門から騒ぎながら一斉に出てくるので相当賑やかである、校門から遠ざかるにつれ右へ左へと曲がって行く子らが集団から抜けるので騒々しい列は徐々に寂しくなっていく。

そこから離脱した2人が私が行く方向の同じ道の上で立ち止まっていた、私のいるほうに背を向けて前を見ている、なんだろうと思っていたらカラスだった、街の中のどこででも見掛けるハシブトカラスだ。

2018年3月8日木曜日

若い頃とは変化した住宅観

甥っ子と一緒に物件検索画面を見ながらあれやこれやと考えた昨日から、過去を振り返っては今を考え、未来を思い描いてはまたも今を考えるという状態がちょくちょく続いている。

昨日のブログでは床を通して階下へ響く足音の問題についてはボロでも一軒家のほうを選ぶだろうと私だったらの場合を書いた、そう、私ならそうする、だが、私が若い頃だったらどうだろうと考えてみると、きっと甥っ子と同じように新しくてきれいな住宅を望んだに違いない。

若い頃はいずれ実家とは別に一軒家でも建てるか部屋数の多いマンションでも買おうと考えていたのだ、思うがままに家具を置いて自分の住まいをがっちりと固めようと考えて未来を展望していた、だが、働き始めてすぐのころなので金がない、ある程度貯まるまでの辛抱とそれなりの年月を貯めてばかりで暮らしていたのだ。

2018年3月7日水曜日

私だったらボロでも一軒家のほうを選ぶ

甥っ子が引っ越しを考えている、理由は苦情が寄せられているという管理会社からの連絡だそうだ、残業で帰りが遅くなった日や、飲みに出掛けた週末などの帰宅後の音がうるさいと他の部屋の住人から苦情が出たのだという、まあ、他の部屋とは階下のことではあろうが。

私は新しい部屋を探す甥っ子の隣でPCの物件検索画面を見ていた、今の部屋同様に私が保証人になるのは間違いないからである。

検索の条件として沿線から駅を複数選び、部屋数と家賃といった基本的なものと、バス・トイレ別や室内洗濯機置き場など細かいものを指定していた、結果は200件ほどで甥っ子と私はおすすめ順にひとつひとつを見ていた。

2018年3月6日火曜日

保護仲間

今日の福岡は午前中こそ小雨でも降りそうな怪しい曇り空だったが仕事を終えた午後はちゃんと晴れていてくれた、早朝とは違って乾いた風が心地よかったので久々に元実家町内を経由して帰ることにした、それに、少し遠回りになるが随分と歩数も稼げて余裕で1万歩をクリアできる(2017年12月21日のブログ)。

天神から那珂川を渡る手前の須崎公園、ベンチに中年男が3人座っていた、こちらから見て一番手前=正面から見た左端でタバコをふかしている男は知り合って20年近く経つ人だった、当時の有料パソコン通信サービス「NIFTY-Serve」の中に設けられたゲイ向けのフォーラムで計画された福岡花見オフ会が初見である、だがそれほど親しくなったわけではない、何かの機会に顔を合わせると挨拶の後に少し話をする程度なのだ。

2018年3月5日月曜日

やはり雷に怯える犬

前回と同じく早朝の雷は激しかった(2016年11月19日のブログ)、そしてやっぱりタクシーはどこも出払っていて呼べない、仕方がないので客を降ろした後の空車をつかまえようと大通りまで出・・・ようとしたが頭上の閃光とタイムラグ無しの轟音が怖くて雨宿りをした。

アスファルトを叩く雨の飛沫が風に乗って飛んでくるので少し奥まった場所に身を隠すと近所から犬の怯える声が聞こえてきた、キュンキュンと不安そうに鳴き、合間に吠えていた、以前にも雷に怯える犬については書いたことがあるけれど(2017年4月15日のブログ)。

犬は雷にとても敏感である、人の耳には鳴っているかどうか分からぬような遠い雷鳴に早いうちから耳を立てて緊張している、犬によっては失禁することもあるのだ。

2018年3月4日日曜日

見分けは目の縁

夜明け前こそは肌寒かったが日が昇ると一気に気温は上がった、仕事場ではエアコンを使い、そこから家に帰る途中の午後はずっと半袖で過ごしていた、屋外にいてもである。

とあるバス停近くで梅の花が満開だった、個人宅の外塀の向こう側で、花を見ずとも近くに咲いているのが分かるほど香っていた、梅は紅梅で隣り合っての2本だった。

バスを待つ親子と思しき母娘がいて、小学生高学年くらいの女の子が「あ! ウグイスがいる、ほら!」と一緒にいた中年女性に言った、女性は「あらほんと! きれいね」と人差し指を鳥に近づけた、この指にとまりなさいとでも言う感じで。

2018年3月3日土曜日

鯖読み新記録

顔も声も知らぬがよくメッセージを交わす人がいる、K氏だ、今日の夕方も20分ほどやりとりをしただろうか。

K氏はつい先日五十路の大台に乗ったらしい、詳しい誕生日は知らぬがおめでとうと送ると大台に乗った途端に老けて見えるようになったと溜息なフェイスマーク混じりで返ってきた。

そりゃあ五十路ともなれば誰しも歳なりに老けるので見た目も変化するのは仕方がない、数年分の先輩である私はすぐに慣れるからと送るとSK2を買わなきゃと笑顔マーク入り付きで言うのだった。

2018年3月2日金曜日

カステラを買わないカステラ好き

デパートの食料品売り場で某カステラ屋の前を通った、ショーケースにはオーソドックスな卵黄たっぷりな黄色いものの他に抹茶やチョコレートといった新しいバリエーションのものが幾つもあった、しかも幅がやや狭いものや予め等分に切ってあるものなど様々である。

私は甘いものが大好きだ、もちろんカステラも、あのしっとりと柔らかい生地の甘味と香りがたまらない。

・・・だが、買わない、もちろん金がないわけではない、今日の店も含めて私の知っている有名店のそれには底にぎっしりとザラメが敷いてあるのだ、私はザラメを噛んだ時の「ジャリ・・・」とした歯ざわりが嫌いである、まるで砂を噛んでいるかのようでもあり、チョコレートを包んでいたアルミ箔も一緒に噛んだ時のようでもあり、ズーンと歯に響くあの感じに鳥肌が立つのだ。

2018年3月1日木曜日

竹林での怪異

平日が休みな友人から漬物を貰った、車で遠出した時に買ったもので数日前のものだ、濃い醤油漬けのそれは瓜にキュウリと人参の3種類からなっており、まさに醤油色な見た目ほどには塩味は濃くなくパリパリとした歯ざわりと相まってとても旨い。

ついついご飯を食べ過ぎてしまいそう、ありがたや。

そんなドライブの延長のような旅での不思議な話を聞いた。

明らかに手入れされているであろう竹林とその傍を流れるせせらぎを見つけ、そこに差し込む昼下がりの日差しの美しさに車を停めて水の流れに沿って少し歩き、そして竹林の中に入ってみたという。

種類は分からぬが鳥のさえずりも聞こえたりで雰囲気はとてもよかったらしい。