2018年3月15日木曜日

遠くなる大衆魚

デザインが似ているなとカートを押しながらスーパーの缶詰売り場を通りながら思ったのは某社のサンマとイワシの缶詰のデザインだ、きっと誰もが食ったことがあるだろう蒲焼き風のそれだ、私も働き始めてすぐの若い頃は金がなくて随分とお世話になった。

当時はスチール缶で缶切りで開けるのが普通だった頃である。

そして通りすぎようとした時にふと気付いて確かめてみるとサンマの蒲焼きのほうが驚きの値上がりをしていたので驚いた、確か以前は98円だったはずなのに、今日は188円なのだ、値付けのミスかとも思ったが、不漁らしいので原材料費に合わせて普通に値上がりしたということなのだろう。

先にも書いた私が働き始めの頃は1缶68円で、特に安い日は59円だったのだ。

値上がりしたのはサンマを使った缶詰で、各社共々倍かそれに近い値上げだった。

サンマやイワシは安くて旨い大衆魚だったのだが、このぶんだと冗談ではなく高級魚や珍味になってしまいそうである。

ほら、イワシだって昔は1盛で100円だったのが、今ではその3〜4倍はするではないか、じきにサンマもそうなってしまうのだろうか。

今のところ安定供給のおかげか値上がりしそうにないのはサバだ、缶詰もサバのバリエーションが増えている、最近紙の箱に入った四角いアルミのサバ缶を見つけた、フランス製で「白ワインによくあう」と書かれていたような気がする、興味本位で買ってみたが・・・独特な酸っぱさとハーブの香りが特徴的なものだった、不味かったわけではないが旨いといたこともなく、試しに買った1缶でもう充分である。

缶詰は一旦値上がりするとなかなか下がりそうにない、大衆魚も少しだけ遠くなってしまった。