2017年5月1日月曜日

役者は演じるのが仕事

私は投稿で交流を図るというよりは好きなアーティストの近況を知るためにInstagramを活用している、そこでは私は数えるほどしか投稿をしておらず、もっぱら贔屓のドラマで活躍している役者さんをフォローし、それら役者さんらの投稿にコメントを書いていたりで楽しんでいるのだ。

そこでフォローしている人数はそれなりに多い、ひとつのドラマの出演者で最も多くフォローしているのはウォーキング・デッドでの面々、その中にはユージーン役のジョシュ・マクダーミッドもいた。

彼は本当に気さくで他の出演者たちやファンとの交流の1コマを活発に投稿していて楽しかったのだが、残念なことに突如としてInstagramやTwitterのアカウントを削除してしまった。

原因は一部の視聴者による度が過ぎた中傷だ、それは役者であるジョシュ・マクダーミッドに対する中傷というよりは登場人物のユージーンに対する中傷だったのだ、ドラマ中のユージーンが気に食わない視聴者からコメント欄で攻撃されていた。

それも「今の役は好きではない」といった上品なものではない、ここには書きたくないような過激なものだった。

確かシーズン7の1話目が放送された後は別の役者さんにも中傷コメントがドッと付いていた。

役者は台本と監督の指示を理解し演じるのが仕事、役柄と現実の人間像は全く別なもので当然のことながら区別されなくてはならないのだが、そんな当たり前のことを理解できない一部の視聴者から中傷コメントを浴びせられるなど役者本人たちにとってはまことに迷惑で不本意なことでしかない。

日本でもかなり前にきつい嫁いびりをする姑を演じた女優さんが「街で見知らぬ人に呼び止められて叱られた上に説教をされた」とこぼしていたのを覚えている、私はそれを聞いてそんな人もいるのかと驚いたのだが、やはり時代や場所に関係なくどこにでも同じような人たちはいるものだとあらためてそう思う。

特に今は昔と違ってネットという環境が整っていて、社会的な地位や物理的な距離がどうであれ相手に迅速かつ的確に意思を伝えるよい手段であるが、それと同時に悪意を振りかざすにはもってこいの環境でもある、まさに諸刃の剣。

不快で不安な思いをしただろうがジョシュ・マクダーミッドにはまたいつかSNSに戻ってきて欲しい、撮影の合間に敵役とくつろぐ1コマをまた見せてくれたらなと思う。