2017年5月28日日曜日

犬のフンと疑問符

近所だがあまり通らぬ道がある、歩きにくいわけでなく、吠えてうるさい犬がいるわけでもない、ただ単に仕事や買い物の行き帰りには用のない道なのだ、それでも今日のようにたまに通らざるを得ない時もある、水道工事だ、買い物に行くにもやや遠回りで迂回しなくてはならなかったのだ。

前回通ったのがいつだったかは忘れたが、確かその時も水道工事の迂回時だったような・・・、場所が微妙に違うので老朽化した水道管の交換だろうか。

その道を歩いていて目に留まったのはあるお宅の門扉、そこに貼り紙があり「犬のフンは始末してください?」と書いてあった。

その文の最後には疑問符が付いているではないか、これは「『始末してください』だって?」のように「始末してください」と言われた側が言った相手への疑問を投げかけているのか、それとも「始末してください、いいですね?」というように始末してくれるように念を押しているのか、ううむ、どういう意味なのだろう。

たぶん・・・後者のほうだとは思うが、それでもそのお宅の住人が犬を散歩させていてフンの始末をしないので注意する目的で誰かに貼り紙をされたのか、そのお宅の住人が犬の散歩をさせる人たちに向けてフンの始末はちゃんとしてくれという目的で目につきやすい門扉へ貼り紙をしたのか、そのどちらなのかは分からない。

SNSでメッセージのやりとりをすると疑問符の意味が分からず考えてしまうことは意外と多い、文章全体を通して意味の分かる場合は良いのだが、そうでない時は「これはあなたの意見に対して暗に同調を求めているのか、それとも明らかな疑問を投げかけているのか、どちらなのですか」という程度で訊くことにしている。

疑問符は便利である、それひとつで読み手に何かを問うことができるし、何をどう考えているか微妙な考えや心の印象を上手に表現できる手段とも成り得る、巧く伝わるかは使い方次第だと思う。

それはさておき、犬の散歩ではフンの始末は確実にやって欲しいところである、そんな貼り紙の存在はフンの始末を怠る飼い主がいるからこそだろう、各自がそういった基本的なルールを守っていれば疑問な疑問符のついた貼り紙など必要ではなくなる。

・・・と、うっかり放置されたフンを踏んでしまったことのある私はそう思う、まあ、猫のフンだったのかも知れぬけれど。