2017年5月14日日曜日

己の首を絞めるなかれ

朝になってこんな出来事を聞いた。

土曜の深夜、とある屋外のハッテン場で2人の男がデキたという、それら2人は目立たぬようわざと距離を空け、そして少し時間をずらして暗い場所へ入って行ったらしい、ハッテン場なのでそういう成り行きは珍しくない。

それは明るい場所から暗い場所への移動なので容易く誰の目にも留まる、実際、私の知人とその連れが見ていたのだ。

だが、2人が選んだ場所は問題だった、民家のすぐ隣の暗闇だったのだ、そこに身を潜めれば自分たちのいる場所からは明るい通りはよく見えても、逆に明るい通りからは暗い場所の自分たちは見えないと踏んでのことだろう。

たぶんそれは当たっている、明るい側からは暗い側を見通しにくいものである、だが、同じ暗い場所の側に位置している民家の窓辺からは容易く見えるはずである。

しばらくの後に2人が身を潜めている暗い場所の端から先ほどの男のうち帽子を被ったメガネの男が出て行ったのもまた目撃されている。

その直後にやって来たのがお巡りさん、単にその周辺を見回っているというのではなく、ピンポイントで2人がいたであろう暗闇をライトで照らしていたそうだ。

つまりは通報されたのだろう、2人はギリギリでお巡りさんから逃れたということになる。

私は通報者が明るい通りにいた人だとは思わない、たぶん2人して抱き合っていた暗い場所の壁を隔てて立ち並ぶ民家からだと思う。

そんなお巡りさんの姿を見た人は巻き添えで職務質問などされてはたまらないので居なくなったそうである、確かに、パンツを下ろして抱き合っている現場を見つかるわけではなくとも「こんな夜更けに何をしているのですか?」などと訊かれるのは嫌なものだ。

屋外のハッテン場などで出会いを求めるのなら一般人とは離れた場所に留めるのが当たり前で、そういった場所での楽しみかたに不慣れだったり安全策を取るならそこから移動しどこかホテルにでも行けばいい、そのあたりを理解せずガツガツと遊ぶだけではひっそりと楽しんでいたその他大勢に迷惑を掛けることになるし、なによりその本人が出会いの場として利用していたそこが使えなくなってしまうのではないか。

自分で自分の首を絞めているに他ならない。

そういった場所ではゴミを散らかさず、大声を立てず、周辺の民家からは離れて過ごすべきだと思う、それができないなら行ってはならない。

まあ、実のところ出会いの場は屋外のハッテン場などではなく、飲み屋あたりでポッと出会って縁を深めるほうが良いのだけれど。