明け方、雨も上がった歩道の上を1匹のナメクジが這っていた、仕事へ向かう私の行く足元を斜めに。
晴れていれば這った跡がキラキラとした筋になって残っているだろう、ナメクジが這うとそうなるのだ。
ナメクジを好きな人はまずいない、私もそうである、農作物を食い荒らすし、粘液質で気味が悪く、うっかり触れるくらいならまだしも、何気なくベンチに腰掛けた時に潰してしまった時などは絶句した。
そんなナメクジも福岡県では数を減らしつつある、具体的に数えたわけではないが捕食する外来生物が急速に数を増やしているからである、その生物とはオオクビキレガイ、画像検索すれば見たことがあるか、家の周りにいくらでもいるという人だっているだろう。
ためしに近所の公園で植え込みの根元あたりを探すと容易に見つかる、変な形の小さなカタツムリだと思う子供もいるらしい、そうだ、カタツムリにしては小さめで丸い殻ではない。
これはナメクジやカタツムリを襲う、自分よりも大きくても捕食する、ナメクジがいなくなって喜ぶ農家もいるらしいが、雑食性で植物も喰う、なので結局農作物も被害を受ける。
どこから入ってきたのだろう、新入生物データベースによると今のところは北部九州となぜか離れて和歌山あたりで生息と繁殖が確認されているもよう、ネットではナメクジ対策で農家が放したなどという話があるようだが真偽のほどはわからない。
まあ、別の輸入品か何かに紛れて入ってきたのだろうとは思うけれど。
こういった外来生物は一旦入ると駆除するのが難しい、その一点に留まっていないし、日本の環境に順応し繁殖するからである、以前にも書いたミドリガメことミシシッピアカミミガメもその一例(2015年5月26日のブログ)。
そういえば東京あたりではアメリカカイザンシロアリという在来のヤマトシロアリやイエシロアリのように住処として土に依存するシロアリとは異なるタイプのものが増えているというではないか、いきなり木材に侵入し営巣するなど恐ろしい限りである。
外来侵入生物はまことに厄介なり。