2017年4月30日日曜日

「うまいと」


26日の夜から福岡に遊びに来ていた東京都民が帰って行った、仕事だったので迎えには行けなかったが帰りの便が夕方だったので見送りには行けた、その前に腹拵えということでJR博多駅隣のオープン1周年になるKITTE博多でメシを食った、9階にあるモツ鍋の店だ、東京にも姉妹店があるらしいが入ったことがないし、モツ鍋そのものも食ったことは数えるくらいしかないのでそこがいいと友人が選んだ店だった。

その友人がエスカレーター近くに置いてあるレストランガイドの小冊子を持ってきた、鍋の支度ができるまでそれを眺めていてポツリ「ああ、umaiとeatを掛けて『うまいと』なんだね」、そう、その2つを掛けて「うまいと」なのだ。

だが、「うまいと」は博多弁でもある、九州の言葉に馴染みのない地からやって来た人には2つの言葉を掛けたという点までしか分からないかもしれない。

「うまいと」は使い方で意味が微妙に異なってくる、たとえば「あ、またトンカツ食ってるな」と言われて「うん、うまいと」と答えれば「うん、旨いんだよ」という意味。

「今日はどこでお昼にしようか」と訊かれて「うまいと」と答えれば「旨いものを」という意味になる、旨くないものを欲しがる人などいないのでわざわざ「旨いものを」と答えるのは変な感じもするが「そうだな、何か(いつもとは味が異なったりする)旨いものを食べたいな」というニュアンスになる。

また、語尾を上げて「それ、うまいと?」と訊けば「それ、旨いのか?」と質問していることになる、まあ、これらの使い方は博多弁に限らずどこの言葉でも同じだし、標準語でも登場するけれど。

そんな手短な説明を友人にすると「なるほど」と納得してくれた。

コースの〆用にと運ばれてきたちゃんぽん麺を見て友人が「これ入れたら、うまいと?」と早速店員さんに使っていたのが面白い。

店を出たあとで「ニラ臭いかな」と友人は息を気にしていたのでにんにくの匂い消しになるタブレット(?)をドラッグストアで買っていた、地下鉄で空港まで移動し、ほぼ定刻通りに帰って行った。

その後、私はKITTE博多に戻り姉用に菓子を買って持って行った、姉のところでは甥っ子のことなどでしばらく話をし、徒歩でスーパーへ行き自分用の買い物を済ませて帰る途中にスマホへ「今空港に着きました」というメッセージが届いた。

早い! 友人は自宅ではなく成田に着いただけなのだが数km以内をうろうろと寄り道ばかりの私よりもずっと早いなという気がする、まあ、友人はその成田から更にかなりの時間を掛けて自宅に戻らなくてはならないのだが。

今日はとにかく暑かった、帰宅後すぐにシャワーを浴び、部屋でゴロゴロ、もう日が暮れてからのベランダで半袖Tシャツと膝丈パンツでも肌寒さなど感じない、どこだったか真夏日になった場所もあるというではないか。

今日で4月も終わり、あと数日で立夏である。