東の空に薄暗さを感じ始めた夕暮れ時、パタパタと黒いものが飛んでいるので目で追うとコウモリだった、たぶん日本のどこにでもいるであろうそれは軒の下の隙間などに身を潜めているアブラコウモリだ。
コウモリがくるくると舞う遥か向こうには山が見える、米ノ山だ、以前にUFOかと思うような光を撮った山(2015年4月8日のブログ)だ、標高は山頂で600m弱、それほど高い山ではない。
普段から遠くに見えている山ではあるが、コウモリにつられてまじまじと眺めたのは久しぶりのことである、ふと思い立って思い切りデジカメのズームをかけて1枚パチリ、展望台に白い物が見えている、車が停まっているのだろうか。
まだ車に乗っていた頃はいつかそこへ行ってみようと思ってはいたが、途中の道幅が狭いらしく脱輪ならまだしも転げ落ちたら大変なのでついぞ実現せぬままとなった、まあ、私が大袈裟に考えているだけで転げ落ちるほどの悪路ではないはずではあるが。
そういえばゴールデンウィーク明けにでも油山に行かないかと友人に誘われた、花畑園芸公園と油山まで車でどうだと訊かれた、うん、天気次第ではあるが是非行ってみたい、最後に行ったのは・・・いつだったろう、花畑園芸公園は桜の時期に、油山へはもっと暑い時期に牧場見学に行ったのが最後だった。
これからは海に山にと良い季節、部屋でのんびりゴロゴロも楽しいし、街の中をぶらぶらするのももちろん楽しいが、たまには足元に気をつけながら山や沢の上流に入ってみるのも良いだろう。
コウモリが飛ぶ季節ともなるといろんな虫が登場する、私はコウモリと言えばハルゼミだと思っている、ちょうどコウモリが飛ぶ頃になると松林ではハルゼミが鳴き始める、もう海辺の松林などではあちこちから鳴き声が聞こえているのではないか。
海辺もいいものだ、いつか行ってみようと思う。