2017年4月25日火曜日

妖怪描写が怖い


本当はタイトルに「映画:」で始まる映画レビューにしようと思ったのだが、原作の漫画を知らないとよく分からない部分が多くて纏まりそうにないのでレビューにするのは止めておくことにする。

その映画のタイトルは「GANTZ:O」、ガンツオーと読むらしい、国産フルCGのアニメ映画で原作は週間漫画雑誌の作品で、この映画はそこからアレンジを加えた物語のようである。

物語は主人公の加藤勝が自宅に戻る途中の地下鉄のホームで通り魔に刺殺されるのだが、ハッと目を覚ますとビルかマンションの一室にいるという展開が導入部で、死んだはずなのに生きている加藤はガンツという黒い等身大の球体から使命として見知らぬ仲間たちと共に大阪で暴れまわる妖怪たちの旬滅作戦を与えられるという内容である。

ううむ、いまひとつ解せぬが、まあ、それはそれで構わない。

物語そのものは先が読める展開でとりたてて惹かれる部分というのは無いけれど、特筆すべきはリアルなそのCG、その中でも妖怪描写は不気味で怖い、妖怪など実物を見たことなどないけれど、想像上のものだと分かっていても気味の悪さが際立っている。

「ぬらりひょん」という妖怪が登場する、黒い球体ガンツによれば「つおい」(強い)という妖怪、見た目は小さな爺さんそのままなのだが戦いの場で別物へと変身してしまう、これがゾッとするほど気味が悪い。

この映画はこういったCGを楽しむ作品でもある、もちろん物語も楽しめるのだろうが、私には映像が楽しかった。

劇中に大阪で実力トップの戦士が登場する、その名は「岡八郎」、この名前を聞いて「ええ?」と思う人は私と同年代かそれ以上だろう、笑ってしまった。

それと、頼りない「鈴木良一」という中年戦士も登場するのだが、このキャラクターは現存する俳優の誰かに似ているような気がするのだが、・・・それが誰なのか思い出せない、体型といい、優しいが自信なさげなその口調と立ち居振る舞いといい、んん、誰だったか。

一応作品カテゴリーはホラーになっている、原作が漫画であることやCGであることも含めて興味があればご覧になってみてはいかがだろうか。>皆様