2017年4月14日金曜日

食事中の帽子

今日の晩メシは友人ら3人と焼き肉友の会、場所は手頃な料金の近場の店、地元ではお馴染みのチェーン店である。

店に入るとすぐに4人掛けのテーブル席に案内された、注文を済ませておしぼりで手を拭きながら店内を見回していて気付いたのだが、私たちのいるテーブル席と仕切りを隔てた反対側の席は5席ほどズラリと同じグループの客だったようだ、それぞれ背中越しに名前を呼んでいたりしていたのでなんとなく分かる。

そのグループも来て間もない感じでやっと肉を焼き始めたところのようだった。

そのグループの中の年長者が別のテーブル席の若い男に「おい、○○、帽子を取れ」と言った、若い男はキャップをかぶっていたのだ、帽子を取れと言われて「?」な感じでキョトンとしていると年長者が「メシ食う時は帽子を取れ」と言った、若い男はなんだか納得できない様子だったが帽子を脱いだ。

食事中の帽子については賛否両論がある、マナーが悪い、礼儀に欠けているという意見と個人の自由だという意見、まあ、このあたりは帽子の種類によっても変わってくるのだろうけれど。

私は帽子は脱ぐ派である、箸などを口に運ぶ際に帽子のつばの部分が料理に寄るのが嫌なのだ、実際に料理に触れるほど首を下げることはないだろうが、特に向かい側の人が帽子をかぶったままでメシを食うのは見ていて気になるものである。

飲み屋で何があっても帽子を脱がない人がいた、雨で少し濡れてしまっても脱がないのだ、その人の場合は髪が薄いのを気にしているのを誰もが知っていたのでどうということはないが、今日の焼肉店の若い人は真っ黒でフサフサ、帽子は単にファッションだったのだろう。

人前でのマナーと個人の自由と、たかが食事中の帽子なれど双方の思いはなかなか交わることがないテーマではある。