2017年4月10日月曜日

子供は何でも喋ってしまう

仕事用とは別に家用で仕入れた小松菜を油揚げと煮た、大量に作ったので姉にもお裾分け、雨で買い物も億劫だろうし、今日はこれと冷蔵庫の中の残り物で晩メシのおかずにでもすればいい。

雨のせいか今日は気温が前日よりもかなり低い、姉は暖かそうなフリースを着ていた、よく降るわねと窓から庭を覗くと隣の庭で黄色い子供用の雨合羽を着た男の子が雨の中で遊んでいた、姉が窓を開けて「○○ちゃん、濡れるからおうちに入りなさいね」と言うとその子の母親も「そうなんですよ、ほら、入んなさい!」とそのお宅の窓辺から我が子に言った。

新しく買ってもらった雨合羽が嬉しくて雨の中で遊んでいるらしいのだ。

「ほら、ママも呼んでるよ」と姉が言うと「ママおならするもん!」と男の子は言う、「○○ちゃん!!!」と母親は少しトーンの高くなった声で言った、姉はどう反応していいのか分からなかったのだろう「まあ、でも、仕方ないですものね」と隣の母親に微笑んで窓を閉めた。

子供は複雑な恥には無頓着である、よそに知られてはマズい事も平気で口にする、「夜になるとママが時々泣いてるの」と近所の奥様連中に爆弾発言をした子の笑い話を聞いたことがある、数年か10年もすればそれが泣き声ではない別の声なのは理解できるようになっただろう。

昨年か一昨年か、お盆の連休のUターンラッシュの取材でJR博多駅からの中継で、岡山のおばあちゃんの所へ遊びに行ったという家族3人の女の子は6歳、レポーターが「おばあちゃんのところで美味しいものいっぱい食べたでしょう、何が美味しかった?」と訊くと女の子からは「たくあん」という回答、「お・・・お刺身もたくさん食べたでしょう?」と慌てた母親の表情が可笑しかった。

子供は何でも喋ってしまう、母親のおならから夫婦の営みの声まで純粋無垢だからこその直球だ、見ているぶんには可笑しいけれど、我が子となるとヒヤヒヤだろうなと思う。