2017年4月1日土曜日

満開は来週に


予想よりも遅れ気味となった福岡の桜は先月25日に開花宣言が出た、それから1週間が経つ。

花は咲き始めといったものから五分咲きほどのものまでばらつきが大きく様々、もちろん陽だまりのものほど早い、よく咲いているものでも桜の樹全体で見ると花もあと一歩なのだが青い空に伸びる枝と花を1枚パチリ。

小さくて分かりにくいが撮れた画像をまじまじと見てみると桜色とはよく言ったもので微妙な色合いにほのかな暖かみを感じる、近くに寄って覗き込んでみれば小さな点のような花粉も上品である、桜はこんなにもきれいなものなのだ、このスマホのチープなレンズを通しても品の良さは失われない。

この画像は仕事帰りの途中にある桜の樹である、花見をするには人の通りが多くて適した場所ではないが、通勤の行き帰りや休憩時間に眺める人は結構いる、赤いニットの帽子を被った女の子と母親であろう女性の2人連れも立ち止まって花を見ていた。

女性はもっと他の枝の花も見たかったようだが女の子がすぐに飽きて先を急ごうとするので仕方なくその場を離れて女の子を追って行った。

その後は私の番だ、暖かだったので何か虫でも寄ってきてくれるだろうかと見回したが1匹もいなくて、その代わり繁殖期を迎えつつあるカラス達がそこらじゅうで騒いでいたのがうるさかった、人を威嚇しているのではない、仲間同士追い回したりでせわしないのだ。

もっと花が増えたらまた撮ってみようか、昼間は抜けるような青空だったというのに今夜はそこそこ降り、明け方までで雨も通り抜けた明日は若干気温が低めとなるが、その後は一段と気温が高くなるのでその頃を狙うことにする、まあ、撮るのはスマホかコンデジなのだが。

来週の週末はちょうど満開で花見には持って来いだが、残念なことに週の後半は雨続きの予想となっている、それでも市内の桜の名所には雨具持参で花見客が来るのだろう。

湿っぽい話になるがこの季節になると、30代の頃などは「ああ、桜の季節がやって来た」と思うだけだったが、今では「ああ、あと何回目にすることができるのだろう」と思うようになった、私が男の平均寿命ほどは生きるとして、既に中間地点を折り返しているのはもちろんなのだが、ここ数年は親しい同年代の人たちが他界する例が多くなっているので(2015年9月7日のブログ / 2016年8月10日のブログ)否応でもそう思うのだ。

終活にはまだ早いのだが、そろそろそういう年代も近いのだと桜の花を見て備えの優先順位などをチラリと考えてみたりするのである。