駅前で信号待ちをしている間に梅雨ともなればなかなかお目にかかれなくなる真っ青な空がきれいだったのでスマホで1枚パチリ、撮った画像を確認しているとディスプレイの上に小さな虫がポトリ。
本当に小さな黒い点、羽のあるアブラムシだ、種類ごとに好物は異なるが草や街路樹にズラリとたかるあの小さな虫である、ちょうど今の時期は羽を持ったものがふわふわと飛んでいる。
目的を持って飛んでいるのだが飛ぶのは得意ではない、風に煽られてあっちこっちとフラフラしている、そんな具合なので運悪くというか、タイミングよく人の目に入ってしまうことがある、か弱い虫なのでそこで暴れたりということはないが、目にとっては異物であることに変わりはないのでそれなりにゴロゴロと痛い。
歩いている時はまだしも、自転車に乗っている時や車の運転中に窓から飛び込んできたアブラムシが目に入ると危険である、必然的にアブラムシが多くたかる街路樹の近くなどは注意したほうがよい。
私も何度か目に飛び込まれたことがある、その度にコンビニの手洗い場か公園の水道で目を洗い流す羽目になる、洗い流した後もしばらくは充血しゴロゴロとしか異物感が取れないのはまことに不快なり、狙って飛び込んできたわけではないのだろうけれど。
ところが、世の中恐ろしいことに目を狙って飛び込んで来る虫もいる、川の近くなどで顔の周りをしつこく飛ぶ黒い虫「クロメマトイ」である、黒目を狙って纏わり付くからであろうか、この虫はアブラムシよりもずっと大きく目に飛び込まれたらさぞ痛いだろうと思う、見た目は小さなハエそのもの、厄介なのは東洋眼虫という線虫が潜んでいて目に寄生されてしまうこともあるという点、こうなったら眼科で処置してもらわないといけない。
クロメマトイは熱帯地方の話ではない、国内のどこにでもいる虫なのだ。
これからの季節、涼を求めてくつろぐ水辺、せせらぎも爽やかな清流の近くにしろ近所の川辺にしろ、特に薄暗くなる時間帯は黒くて小さな虫は見えにくいので散歩の際は飲用兼眼洗い用にペットボトルの水を持参するなど用心しておいたほうがよいと思う。>皆様