2015年5月5日火曜日

やっぱり猫が好き


よちよちの子猫も、日向でのんびりな老猫も、真っ白から真っ黒、トラ模様だってどれもが可愛い、どれだけ見ていても飽きない、それが猫、私は猫が大好きである。

子供の頃に実家で三毛猫を飼っていた、尻尾の先が曲がっていて、体の左側に大きな黒い斑があり、額から顔の右側にかけても黒い斑、耳の先と前足の先、そして腰と首の後ろには茶色の斑、残りは白い毛だった猫。

何年飼われていたのかわからないが老いて体調を崩し、そのまま衰弱して死んでしまった、それがあまりのも悲しかったからということで母や姉はもう猫は飼わないことにしたらしい。

私も好きではあるが今の住まい(マンション)がペット禁止なので飼えないでいる、猫との接点はネットか野良かのどちらかだ。

ネットにはそんな猫たちの動画が溢れている、演じているわけでもない素のままの猫たちなのだが、だからこそ自然で可愛い。

実家近所には特別お気に入りの猫がいる、私は「ごろ」と名付けている、ゴロゴロ寝そべっているからではない、体つきがごろっとしているからだ、以前は人の姿を見かけるだけで狭い隙間や裏側に隠れて少しだけ顔を出しこちらを凝視していたオス猫だ。

初対面は天神の須崎公園、ベンチの陰から背を低くし鳩を狙っていた後ろ姿だった、鳩との距離がかなりあるので飛びかかっても失敗するだろうと思っていたら、猛ダッシュとハイジャンプで鳩をがっちりと捕らえてしまったのだ。

凄いなと思っていたら予想もしていなかったことが起きた、なぜかカラスが一斉に鳴き叫びながら猫の周りに集まって威嚇し始めたのである、猫は鳩を咥えたまま植え込みの中に逃げ込んだのだがカラス達は追いかけてきてなかなか離れなかったのである。

近くを通る人たちも何事だという表情、カラスは何羽いたのだろう、かなりの数だった。

時折、植え込みの中から鳩の羽が風で転がってくるとまたもやカラスは騒ぎ出す、私はそこでその場を離れたのでその後がどうなったのかはわからない。

次に見かけたのも同じ公園、芝の上でのんびりと毛繕いをしていた時だった、私とは別の方角から子供が寄ってくると走り去ってしまったのだった。

その後、その公園では幾度と無く見かけていて、「ちっちっちっ」と口で音を立てて呼びかけると・・・案の定逃げまくる、だが、いつもそうやっているとその場に座ってこちらをジッと見つめるようになった。

これは粘れば気を許してくれるに違いないと予想、さらに呼びかけること1ヶ月ほど、こちらが近寄っても逃げないようになった、それが2mまで大丈夫になった時点で記念に1枚パチリ。

その後、更に距離はついに1mとなって、最近は指先で頭をトントンと軽く触れても大丈夫。

とは言っても触れるにはコツが要る、いきなり腕を伸ばすと身を引いて逃げそうになるのだ、そこで、まず猫の顔先30cmくらいの低い位置に手を出して、指先を擦り合わせて猫に見せるのである、その手をそのまま猫に近づけると猫は顔を寄せてクンクンと匂いを嗅ぐ、寄せた顔を元に戻し目を細めてくれたら準備完了(笑)、頭をトントン。

間近で見て気付いたのだが鼻に小さな傷がいくつか見える、オス猫はいろいろと大変なのだ。

トントンからナデナデに移る日はいつだろう、飼い猫にはなりそうもないので実家に連れて帰ることは考えていない、まあ、そうやって時々でも一緒に公園でのんびりできればそれで良しなのだ。