2015年5月6日水曜日

転ばぬ先のバックアップ

私がメインで使うPCはドッシリと重くて大きなデスクトップタイプ、ノートは旅行先で使うだけに留めている、普段使うものとしてはやはり使い勝手の面でデスクトップタイプに分がある。

OSはDebian(Linux)、数日ぶりにソフトウェアのアップデートを確認すると20件ほどが入っていた、重要なものも入っていたので少し迷ったが全件アップデートを承認した。

ほんの数分で完了、特に必要ではなかったが再起動させてみた、すると起動の段階でディスプレイの認識がうまくできていないようだった、自動でまた再起動、それ以降は普段通りに使えている。

・・・ようだったが、何かの拍子にデスクトップ上のアイコンがふっと消えたりするのに気がついた、どれか移動させると別のアイコンがあらぬ場所に移動したりもする、ファイラーの挙動も不安定。

やれやれ、どこかおかしくなってしまった、なので不具合潰しの始まり。

本来なら面倒臭がりな私にとってそれは憂鬱な作業なのである、怪しそうなファイルを以前のものに戻してみたり、エラーログを覗いてみたり、configファイルを調べてみたりで意外と時間がかかるのだ。

でも今は違う、問題なく使えていた時点に戻してしまえばあっさりそれで終わってしまう、感覚的にはWindowsの「システムの復元」を使うのに近い。

だが、Linuxそのものにそういう復元の仕組みはない、なので任意でシステム+ユーザーデータ+設定まで丸ごとバックアップしていたものを復元してしまう方法をとっている、予めDVD-Rやフラッシュメモリに収めていたそれを復元するのである、かかる時間は5分ほど。

ただし、最初からこの方法に頼ってばかりだと困ることもある、なぜなら自分で調べて問題解決を図る方法が身につかなくなってしまうからである、なので、何か問題が起こったらひとつひとつ調べて解決できるようになってからが好ましいなと自分のことを振り返ってそう思う。

とにかくバックアップからの復元は便利なのは間違いない、「もしも」の時にも安心である、保険のようなもの。

もちろん、システムが良い状態の時にこまめにバックアップを取っておく必要はあるけれど、それとてマウスでクリック数回で完了する手軽さなので面倒だとは感じない。

注意すべきはこの対処法でバックアップを復元すると、バックアップを作成した時点以降にインストールしたものやアップデートしたものは反映されないという点(当たり前だけれど)、セキュリティ上の重要な更新などは忘れずアップデートのやり直しをしなくてはならない。

やり直し・・・とは言っても、昔のようなアナログモデムやISDNのようにのんびりしたものではないので苦にはなりませんが。

そう、高速回線だ、余談だが私は2年ほど前まで自宅ではADSLを使っていた、まだNTTの回線を引いていた頃である、通話は携帯で済ませるようになり、毎月の加入電話の通話料は発生してもたった8円なのに、基本料金が1,700円を超えるのがバカらしくなって解約した。

その後はWiMaxを使っている、この春から最高速度が落ちたり接続そのものが不安定になる可能性についての話をネットで見ていたが、今のところ個人的にはそう変化はないと思っている、深夜11時台は確かに遅くなるが利用者が増える時間帯ならば理解もできる。

それでも1Mbpsくらいは出ている、ADSLの時は局舎からやや離れていたので常時1.8Mbpsほどだった、ヘビーユーザーにしてみれば使い物になるレベルではないのかもしれないが、まあ、私はそれで不満を感じることはなかった。

WiMaxは、先に書いた時間帯以外であれば6Mbpsほど、早朝などは楽に10Mbpsを超えることも多い、WiMax2+へ移行ということなのでいずれは停波になるらしいのが残念ではあるが。

バックアップの復元も、私の生活圏では問題なく高速通信が可能で使い放題なWiMaxもどちらも便利である。

自分に合った使い方と維持する方法を見つけるとPCは本当に便利で楽しいツールになるものだと最近つくづく思うようになった、よそのかたの賢い使い方のアイデアなども有り難いものだと思う。