2015年5月21日木曜日

夏一番の厄介者

仕事帰りに実家に寄った、私宛の郵便物を受け取り、姉と台所で話をし、ついでに庭の手入れもした。

庭の鉢植えを動かしたところ底からちょろちょろと這い出てくる生き物がいた、細くて小さいのでヤスデかと思ったのだがムカデの子供だった、小さいなりにも頭部が赤っぽいのでトビズムカデである、今年もとうとうそういう季節になったのか。

夏は実家に限らず自宅であるマンションにはいろんな生き物が出てくる、ほとんどが飛来生物としての虫である、蝶やトンボならどうということはないのだが、刺しにくる蚊や、病気を持ち込みそうなハエやゴキブリはやはり困る。

だが、それを超えるものがいる、今日の夕方に実家の鉢植えの底から這い出てきたムカデである。

何が困るというとこちらから干渉しなくとも、うっかり出会って触れた時点で咬まれてしまうことなのだ、なのでこちらがぼんやりテレビを観ていようが眠っていようが寄って来た側のムカデがこちらに触れると咬んでしまう、しかも皆が知っている通り有毒なのだ、迷惑だなと思う。

ムカデは田舎にばかりいるものではなく、都会の真ん中にでも普通にいる、意外に思われるかもしれないが湿り気があって隠れる隙間があればどこにだっている、しかも、壁を登るのも上手なのでマンションの3階くらいの高さなら入ってくることもある。

一軒家の場合の意外な侵入路としてエアコンのドレインホースから室内に入り込んでくるという話もある。

うちの実家は夏に開けっ放しの縁側から入ってきたことがある、幸い咬まれたりはしなかったけれど。

珍しい体験ではJR博多駅からの下り線、普通列車に乗って座席に座っていると後から入ってきた女性の傘からポトリと大きなムカデが落ちてちょっとした騒ぎになったことがある、梅雨時の蒸し暑い日だった。

毒があって怖い生き物としてはスズメバチがいるけれど、遭遇する頻度や昼間か夜間かという違いで圧倒的にムカデのほうが怖い、眠っている間に這って来られるとどうしようもないので。

ちなみに私の場合、ムカデを見つけると冷凍スプレーで凍らせるようにしている、かなり近くから噴射しないと凍らずに暴れるだけなので注意、あと、殺虫剤は噴霧直後は苦しさで大暴れするので要注意、手当たり次第何にでも咬み付くし効くまでにしばらく時間がかかるのである。

即効性があるのは熱湯、ほぼ即死であるが常に熱湯を準備できるわけでもなく、なかなか室内で熱湯を掛けるというわけにもいかない、なので第一選択は冷凍スプレーが良いと思う。

咬まれたら、・・・ううむ、咬まれた経験がないので体験談は書けないが、ネットで見る限り咬まれた所を流水で洗って病院に行くのが確実、病院に行けなければ薬局で塗り薬があるらしい(腫れ対策?)。

夏一番の厄介者、それはムカデ、見た目のせいもあって怖いなと思う生き物である。