2015年5月23日土曜日

タオルの除菌

以前は気温が高くなってくると洗濯済みのきれいなタオルなのに濡れた手などを拭くと臭うことがあり不快だった、湿度も高くなる夏本番だとなおさらであった。

ここでひとつ、私なりの解決法を紹介しておく、だが決して薦めているわけではない、参考例としてである。

複雑に絡みあう繊維に菌が繁殖しているのは疑いようのないこと、まずはしっかりと汚れを落として栄養源を断ち、増えてしまった菌そのものを減らそうと試してみたことがある、誰もが思いつくであろう酸素系や塩素系の漂白剤を使うことだった。

結果は酸素系の液体漂白剤はほとんど効果が望めぬということ、その漂白剤の良い香りが移って効果があったと勘違いしそうになるがタオルが湿るとやはり臭いが蘇ってくる、液体ではなく粉末の酸素系漂白剤はぬるま湯で使うぶんには効果があって臭いが蘇るのも遅くて軽くなった、塩素系漂白剤の効果は更に高かったが色柄物は色が褪せてくるので使いにくさがある。

色柄物ならぬるま湯+粉末酸素系で、白いものなら塩素系で効果あり。

次にやってみたのは洗ってしっかりすすいで洗剤分を可能な限り減らした状態で逆性石けん液(殺菌消毒液)を使うことだった、使ったのは塩化ベンザルコニウム、洗濯機に再度注水しきっちり量を計った逆性石けん液を投入し3分攪拌、5分放置でためすすぎ2回、あとは普通に干すだけ。

色柄物やタオルやシャツなど洗濯機で洗ったそのままのものに使えるのは良いが、有機物や陰イオンの界面活性剤(洗濯洗剤)が残っているとたちどころに効果が落ちるので使い方が難しく、すすぎの回数が増えるので水の使用量もかなりのもの。

除菌の効果はそれなりにあるようだが。

そして現在の除菌方法は既に2年ほど続いている、要して言えばレンジでの加熱殺菌なのだ、タオルが臭うということは今はもう全く無いことなのである。

普通に洗って脱水したタオルを高密度ポリエチレンの袋(レジ袋やシャラシャラしたすりガラス状の透き通っていない薄手のビニール袋)に入れてレンジでチンするだけ、バスタオルならロール状に巻いて1回につき1枚きり、3〜4分で終わる。

目安は袋の口からシューシューと蒸気が盛んに出ている状態が30秒ほど続けばそれで完了、そのまま3分ほど放置し余熱に晒せばなお良し、週に一度か半月に一度で充分。

蒸気が抜けるように袋の口を決してしっかりとは閉じてはいけない、あと、取り出す時に袋の中からの蒸気で火傷をしないように注意。

あと、この方法が使えるのは綿100%のタオルやTシャツだけ、他繊維との混紡やゴムが使われていたりプリントがされているようなものは不可、柔軟仕上げ剤を使った洗濯物も避けたほうがよい、これらの点にも注意。

ある程度コツと注意が必要なのでお薦めはしないが、夏場にタオルが臭うのが嫌で困っているかたには最後の手段として一応紹介しておく。

実践は各自の自己責任ということで。