2015年5月18日月曜日

移転したベーカリー

車で東区の香椎宮近くを走っていた午後のこと、以前はもっと博多区寄りの場所で営業していたベーカリーを見つけた、旧店の時は知り合いが2種類(商品名は忘れた)買ってきてくれて美味しかったのだ、クランベリーとクリームチーズが入っていて美味しかった。

いつか行ってみようかと思っていたのだが駐車場が無い上に営業日が週に4日だけらしいのでなかなか機会が持てず、いつの間にか無くなってしまった。

てっきりお店を閉めてしまったのだと思っていたら移転だったのか。

立ち寄る予定も時間もなかったので今日は
通り過ぎるだけだったけれど、もし駐車場があるようなら休みの日に行って美味しかったパンを買ってみたいなと思う。

それにしてもベーカリーが増えたなと感じる、人通りの多い場所だけでなく「こんなところに?」と言いたくなるような見つけ難い裏通りなどにポツリとできていたりする、中には見つけ難いというより隠れて営業しているのかと言いたくなる店もある、住所を知っていて番地をきっちり辿ってやって来たのに見つからないというレベルなのである。

そんな見つけ難い店なのにお客さんはちゃんと来てくれているようで潰れることなく続いている、味が客足を保っているのだろう、こうやってお店の数が増えると競争もさぞ激しかろう、適当な品を作っていたのでは他店に負けて消えて行くだろうし。

美味しいパンと言えば昔は都心部ばかりに集中していたのだけれど、今やこうやってあちこちに散らばっている、個性的な品も多い、パンが好きな人には楽しいばかり。

私はふわふわした甘いお菓子のようなパンも好きだが、噛み心地がしっかりしたもののほうがより好きで、焼きたてのパリッとした香ばしい外側の美味しさは格別だと思っている、なのでお土産で買って行くものもハード系が多くて「銀歯が外れそうなパンばかり買ってくる」と友人に言われたこともある。

いやいや、それが美味しいのだ、焼き直してしっかり噛んで食べてください。

お気に入りの店は中央区赤坂の「黒猫堂」、博多区中洲のゲイツビル地階にある「シュシュ」、東区箱崎の「パンストック」。

黒猫堂は「ひじきれんこん」と「全粒粉あまくさ晩柑」、それに「ししゃもパン」がお薦め、文字通りししゃもが一尾入りでパンの両端から頭と尾ビレが見えているのが印象的、レギュラーメニューかどうかは不明。

シュシュは「スパイシーブレッド」と「豚トロウインナー」が好き、黒胡椒の効いたスパイシーブレッドはそれひとつでお腹いっぱいになるボリューム。

パンストックは「19世紀のバゲット」と「小倉練乳」、バゲットは生地の美味しさだけで勝負、焼きたてか焼き直しの熱々は微かな塩味だけで充分に美味しい、この店の名物は「めんたいフランス」なのだがいつも売り切れで買えたことがない、めげずに次回挑戦。

ちなみに冒頭で書いた移転した店の名は「ぶももベーカリー」、ぶももとはどういう意味だろう?

「パン屋」から「ベーカリー」と呼ぶようになってどれくらい経つものか、まだ私が知らぬ店はたくさんあるはず、いや、知らぬほうが圧倒的に多いか。

日頃は米食い虫のように「ご飯派」なのであるが、休日などたまにはパンも食べたくなることがある、そんな日の店と品選びは楽しいものである。