2018年1月12日金曜日

X線じゃあるまいし

3日ほど続いた悪天候が回復し青空が広がっただけでなんだかそのまま帰るのが勿体無く思えた仕事帰りはJR博多駅まで行ってみた、そこで何か欲しいものがあるわけでない、日々の1万歩のついでだ(2017年12月21日のブログ)。

某店では今冬の寒さを当て込んでか各種暖房器具が目立つ場所に置かれていたのだが、廉価なハロゲンヒーターの隣にあるやや高価なカーボンヒーターには「遠赤外線でポカポカ」というシールが貼られていて、その下には手書きで「遠赤外線が体の奥深くまで浸透!」という紙が貼られていた。

遠赤外線が体の奥深くまで届いてポカポカ・・・、なんとも暖かそうではある、だが、最初の「遠赤外線でポカポカ」は結果的に暖かいという点では正解だが、次の「遠赤外線が体の奥深くまで浸透!」というには誤りである。

しかも「浸透」か、液体じゃあるまいし、「到達」くらい書きなさい、いや、それでも誤りなのだが。

遠赤外線は皮膚の深いところまで届くように思われている、これは誰のせいだろう、購買意欲を煽るメーカーか、謝った情報を流したマスメディアなのか、いずれにせよそんな奥には届かない。

せいぜい角質層を含めた表皮くらいまでで、遠赤外線はそこで吸収される、なのでその下の真皮を透過などしない、厚さにすれば1mmあるかないか程度だ、X線のように透過するものではない。

だが、その1mmの深さにしてもそこで吸収され熱を与えるのだから体から逃げて行く遠赤外線の量を上回り、その結果としてポカポカと暖まるのは間違いない、でも、「体の奥深くまで・・・」という効果を期待するとがっかりすることになる。

なので熱線を照射するヒーターに関しては「普通にポカポカと暖かいです」というのが等身大の宣伝文句だと言えよう、細かいことは抜きにしての暖房器具というわけだ。

そうすると商品選びで検討すべきは何であろう、私としては価格や安全性、デザイン、サポート体制などだろうか、廉価な品とてこの点は抜かりなきよう。>皆様