同じ2度台であっても明け方と昼間とは寒さの感じ方が随分と違う、明け方ならば寒くて当たり前なのを体は知っているのだろう、寒いのは寒いがそれほどでもない、だが、昼間の2度台だと体が驚くのか肩が凝るほど寒いのだ。
その明け方は十日恵比寿神社の正月大祭に行ってみた、日付も変わったので今日が最終日の残りえびすとなる、その明け方4時台にお参りをした。
特に臨時設えのテントで営業をする拡張型屋台のような店の内部はほぼ満席だった、平日の明け方に酒と肴とメシでなかなか派手な過ごしかたをなさる人々だ。
そういった露店や屋台とは距離を置いた公園のテーブル付きのベンチでは南アジアあたりからの若い外国人が数名でイカ焼きやスナック菓子に缶ビール(?)とカップ麺で楽しんでいて、そのうちの1人はしきりに咳き込んでいた、風邪か? インフルエンザか? 仲間との集まりも楽しいだろうが部屋で寝ていたほうが良いのだが。
私はお参りを済ませたら24時間営業のスーパーでチョコレートとミックスナッツを買って家路についた、歩道の端の溶けた雪の水溜りに映る街灯の明かりが強風にもかかわらずピクリとも震えないのでもしやと思い確認してみると完全に凍っていた、そっと片足を乗せて前方へ力を加えるとスルリと滑る、これだ、こういうのをぼんやりと踏まぬようにせねば。
明日の朝は今朝よりも更に冷えるのではないだろうか、十日恵比寿の正月大祭もいよいよ終わりである、既に退去した露店もあるだろう、ぎりぎりまで粘る露店も明日の日付に変わる頃には店じまいをしなければならない、そして辺りはいつも通りの静かな街に戻っていく。
次のお祭りは博多どんたくか、まだまだ先のようであっという間だ、十日恵比寿の正月大祭はまた来年、再び元気にその時期を迎えられればと思う。