2018年1月14日日曜日

その飲み代を保険料にするという選択

二日酔いで目もうつろな男がいた、甥っ子だ、午後3時頃にサバの南蛮漬けを持って行ったのだが昨晩の飲み会で相当飲んだらしく午後になっても二日酔いで頭は痛いし体はだるいと言う、まだまだ若いとはいえ大学生のように若さで全てを押し切れるほどではない、バカな飲み方をするものだ。

もっと無理のない飲み方をしろと言うと飲み代が安かったのでついついなどと言う。

なんだ、代金で飲む量を決めるのか。

では一体幾らだったのだと訊くと3,500円ほどだったという、確かに安い、まあ安い焼酎などが供されるなら安く上がって当然ではあるが。

そんな飲み方をしているとそのうち体を壊すぞと言うと飲み代よりも3割負担(医療費)のほうが高くつくよねとポツリ、そうだ、しかも1日では済まないぞ、入院になればそれだけ高く付くと脅かしたのだが、ふと気になって医療保険は入っているのかと訊けば入ってないと言う。

世の中ある程度の貯蓄があれば医療保険に加入しなくとも大丈夫という考え方もあるのだが、それは「ある程度の貯蓄があれば」の話だ、その「ある程度」がどのくらいなのかは人それぞれに額の解釈は異なるだろうが、仮にその額を100万円と考えている人がいるとすれば足りないと思う、病気にもよるだろうが、たとえばガンや心臓疾患、脳卒中といった重い病気だと治療期間が相当長くなるのでその数倍は確保しておかないと充分に対処できないのではないだろうか。

そこで医療保険だ、甥っ子の年齢ならば各種特約を足しても月額で飲み代と同じ3000円台で済むだろう、飲み代はその時限りの飲食についてだが、月払いにしても医療保険は1ヶ月に1度の支払いだ、それでもしもの時の備えがきくのであれば安心である。

お前が病気で苦しむ頃(成人病世代など年代的に)には私や姉(甥っ子にとっての母親)は払ってやれないぞと言うとボサボサの髪を手で撫で付けながら「えー!」などと驚いていた、そりゃそうだろう、私に限って言えば仮に長生きしていたとしても高齢で働いてはいないだろう、手持ちの金は余生を送るためのものだ、甥っ子とはいえ多額の医療費を負担できるものではない。

甥っ子は医療保険についてはテレビのCMでしか知らない、「えー!」という反応だったのでネットで調べでもするだろうか、できれば加入してくれたらなと思う。