2018年1月27日土曜日

私は「冷めてる」派

時々立ち寄るJR吉塚駅隣のスーパー、レジを出たところには買った弁当を温めるための電子レンジが置いてあり、会社の同僚なのか同じような制服姿の2人の男女がそこにいた。

男性のほうが買ったおにぎり2個をその中に入れてダイヤルを回したところ、すかさず連れの女性が「なにしてんの?」と言った、「いや、おにぎりが冷たいからね」と男性が言うと「だって『おにぎり』だもの、わざわざ温めてどうするの?」と笑った、男性は意味が分からずポカンとしていた。

女性の言いたいことはよくわかる、その女性にとってはおにぎり=冷めているものなのだ、私もそうである、ほかほかのおにぎりはピンと来ない、作ってからしばらく時間が経ち室温程度に冷めたものがおにぎりなのだ。

運動会や遠足の時のおにぎりと言えば分かりやすいだろうか、握りたてのほかほかではなく、冷蔵したわけでもないのでそこまで冷えてはいない室温や気温なりのおにぎりだ。

対する男性は逆にほかほかの温かいものが好みであり、それこそがおにぎりなのだろう、加熱時間のダイヤルはどれくらい回したのだろうか、男性は途中でドアを開け、中のおにぎりを触って再び閉じて加熱を再開した、思うように温まっていなかったのだろう。

「温めないの?」と男性が女性に訊いた、女性は「するわけないじゃない」と笑った、女性もおにぎりを買っていたのだろう、男性は意外そうな顔をしていた。

まあ、冷めていようが温かかろうが好きなものを食べれば良いのだが、おにぎりに限って言うと私は冷めたもののほうが好みである、弁当ならばほかほかに温かいごはんのほうが好きではあるけれど。

ちなみに好みの具材は梅干しか昆布(2017年3月11日のブログ)。

では、同じご飯なのに盛っただけの弁当と握ったおにぎりでは何が違うのかといえば形状と手で摘んで食えるか否かの違い以外に単に好みの問題だというしかないのだが。

そういえば私の姉は姪っ子や甥っ子が小学生の頃のお昼に食わせる作り置きのおにぎりを「なんとか温かいままにできないかしら」と悩んでいたことがある、食う直前にレンジに入れてチンすればいいではないかと言ったのだが、熱々になると困るらしく、ではどういった具合の温度がいいのだと訊けばほんのりと温かい程度で食べてもらいたいと言っていた。

なんとも微妙なことを言う姉である。

今日の男性はほんのと温かいというよりは、再加熱をしたところからもっと熱めにしたかったのだろうと思う、どうということのないおにぎりの温度の好みについてだが、そんな些細な点にも人の好みは様々なのだなと面白さを感じた。