日付も変わった深夜のこと、私の友人2人が1軒目の飲み屋からハシゴで2軒目へと移動する狭い路地でキャップに無精髭、ロゴが入ったピチピチのTシャツにラグパンという出で立ちの鍛えていそうな重量感のある熊系の男とすれ違ったという、ゲイ雑誌に出てくるような感じそのままで見た目は悪くないが、神社近くでマンションやアパートもある路地とのギャップに正直驚いたそうだ。
友人が言うには「少しででも腰を落とせば脇からタマが出てきそうなほどだった」・・・、ラグパンのことである、しかも、半勃ちでもしているかのようにモッコリがクッキリで、「そんな恰好で横断歩道もあるそこの通りを渡ってきたのか!」と心の中で言いはしたそうだ。
んん、こんな地方都市の飲み屋街だというのに、なかなか思い切ったことをする人がいるものだ。
同じように思い切った恰好ということであれば女装姿で街を歩く人もいるが、カツラを被ってミニスカートで歩く男と、モッコリでタマがはみ出る寸前のラグパン姿で歩く髭面男とのインパクトはどちらが強いかと言えば・・・ラグパン姿のほうだと思う。
まあ、本人自身そんな恰好が似合っているのをよく理解した上でのアピールだということだろうが、歩く屋外はゲイのみという世界ではなく、ゲイに理解のある人だけで構成されているわけでもない、当然拒絶反応を示す人もいるだろうから屋外ではかなり抑えた恰好をしていないとなにかとマズいことになりはしまいか。
そんなラグパン姿の話を聞いて思い出したのが福岡ではゲイの集まる某浜辺の出来事、25年以上前のこと、ある男が競泳用の水着を穿いて焼いていたのだが、とても薄い白の水着で・・・よく見ると薄っすらとナニが見えているのかどうなのか迷うような布地なのだ、ところがそれは乾いている状態でのことで、水に濡れると薄っすらどころかモロに透けて見えるという技ありの水着でゲイには受けたかもしれぬがゲイ以外にはそうはいかなかった。
松林を抜けて出て来た女性2人がその姿に正面から遭遇、驚いた2人がUターンで立ち去った後で20分くらい経つとお巡りさんがやって来たのだった、運が良いことにその時は水着は乾いていてモロには透けていない状態に戻っていたので少し質問される程度で済んではいたようだが。
ラグパンとモッコリでのアピールは是非とも屋内で、そして屋外では抑えて大人し目で、その使い分けはあったほうが良いと思う。
そういう私は羽目を外した恰好はしたことなく、また、自分に似合そうな思い切った姿も思いつかない、私はこの先も着るのも脱ぐのも簡単な無地で堅牢な上下という湯豆腐のような装いで日々過ごすことにする。