自宅近所の路上でクマゼミの抜け殻を見つけた、もうそんな季節である、ちょうど今頃から数を増やし、梅雨の晴れ間か明けた後の朝から騒がしく鳴くのだ、その鳴き声たるやかなりのもので目が覚めてしまうこともしばしば。
うるさいと言う人もいるが命儚き生き物の鳴き声である、夏の風物詩と思えばどうということはない。
昨晩から大雨となった九州北部ではあるが、アスファルトの上に転がった抜け殻も昨晩のものなのだろうか、いや、その前の日のものかもしれぬ、いずれにせよ雨の中の羽化ということになる、今まではその近くのお宅の庭にある広葉樹の根元で長いこと息を潜めていたのだろう、脱皮はその木か、ブロック塀か、まあ、そんなところであろう。
セミの羽化は晴れた日だけと言う人もいるが実際は雨の日でも見られること、晴れた日より成功率は下がるとは思うが。
そんなクマゼミは困ったことに電話線や電線に止まって穴を開けてしまう、卵を産もうと産卵管を突き刺してしまうからだ、悪気はないのだろうけれど困ったことである、三菱電線工業やタツタ電線など電線メーカーも対策はとっているようだがコストの面で大変だろうなと思う。
さて、10日間の天気予報を見てみると、福岡では14日に晴れマークが登場し、翌日も晴れ基調の天気となっている、いよいよ梅雨明けも見えてきたということか、幾重にも重なったクマゼミの鳴き声が響き渡るのも間もなくのこと。
降る時と降らぬ時の差が極端なこの梅雨、大雨は怖い、早く明けてくれぬかと思っている。