仕事帰りは寄り道で天神へ、革靴のメンテナンスに使うクリームを買いに行ったのだ、ただし、ミンクオイルではない。
地下通路を辿って靴屋へ行き、買い物を済ませて別の地下通路でアクロス福岡から地上へ上がった、ムッとして暑い、冷房の効いた地下は快適だったが高温多湿な屋外に出ればたちどころに冷えた肌に結露し不快さでげんなりする。
九州北部地方は今日梅雨明けしたらしい。
コンビニで冷たいものを買って日陰で涼んでいると「ブーン」と大きな羽音が聞こえた、何かと思えばスズメバチだった、私が飲んでいた飲み物の香りに引き寄せられたのだと思う、そこらへんを飛び回るというよりは同じような位置をふわふわと浮かんでいるようで、明らかにこちらの様子を伺っていた。
種類はオオスズメバチである、最も大きなスズメバチでキイロスズメバチの巣をバリバリと襲ったりする怖いハチだ、なので私も退散した。
だが、咄嗟のことだったので手で追い払おうとしたのだ、やってはいけないと言われているが反射的なものだ、考えた末の行動ではない。
とにかくその場を離れはしたが、街の真ん中でオオスズメバチに遭遇するとは・・・、どこか近くに巣があるのだろう、もっと緑豊かな場所の土中などに大きな巣を構えるのは知っているが、こんな都市部ではどこに営巣するのだろう。
私がくつろいでいたのは天神中央公園、本当に街の真ん中である。
今の季節はまだそれほどでもないけれど、夏の終わりから秋のスズメバチは活動が活発になるので要注意である。
「慌てず騒がずゆっくり逃げましょう」などと言う人もいるけれど、間近に寄って来られたらそんな余裕はなかなかないだろう、私だったらとにかく急いで身を隠せるような場所へ移動するだろうし、今日もそうした。
都市部であってもスズメバチはいるのだ、甘い香りの飲み物や食べ物、コロンなどに引き寄せられることもあるだろう、のんびりくつろぐひとときもそんな怖い毒虫にはご用心を。＞皆様
