2017年7月22日土曜日

25年ぶりの新作


いよいよ今日からWOWOWで放送開始となる「ツイン・ピークス The Return」、実に25年の時を経て登場するツイン・ピークスシリーズの続編である。

完結したかのようで、実はまだまだ多くの謎が残ったままの前作、新シリーズではそのあたりも明らかになるのかどうか大変興味深い。

その旧作では私は1話目から釘付けになり全話をVHSテープに録画したのだった、しかも贅沢に3倍速ではなく高画質な標準速度で。

当時のWOWOWはまだアナログ放送で、スクランブル解除のためのデコーダーが別ユニットとして存在し、それを経由してやっと視聴可能となるシステムだったのだ、ビデオデッキとの連携がうまくいくかどうか不安で何度もテストを繰り返したのを思い出す、今からでは考えられないほど面倒臭いことをしていたがその手間さえ楽しかった頃のことである。

新シリーズでまず気になるのは登場人物、ツイン・ピークスは登場事物の多さと複雑な相関関係が面白さのひとつだっただけにそのあたりがどうなるのかが楽しみでもあり不安でもある、なにしろ既に亡くなられた俳優さんもいるのだ。

たとえば主要登場人物の1人であるパッカード製材所で恐妻家のピート・マーテルを演じるジャック・ナンスは旧作の5年後、キラー・ボブ役のフランク・シルヴァは4年後にそれぞれ亡くなっている。

そしてジャック・ナンスの元妻で旧作中では「丸太おばさん」として人気だったキャサリン・E・コールソンは一昨年の秋に亡くなられたが、それが新シリーズに出演後のことなのかどうかはよくわからない。

ひとつ面白いことに気が付いた、保安官事務所で事務や受け付けの仕事をするキミー・ロバートソン演じるルーシー・モランは新作ではルーシー・ブレナンと名字が変わっていた、同保安官事務所の頼りない保安官補のハリー・ゴアス演じるアンディ・ブレナンと結婚したという設定なのだろう。

さて、25年の歳月とは見た目にいささか酷であり、若く美しかった面々をおじさんとおばさんに変化させた、まあ、それもまた良しである、役柄は変わらないだろうが新シリーズとどう関わってくるのかが楽しみである。

ただ、残念なことに私はWOWOWと契約していないので視聴できない、1話目だけは無料放送のようだが2話目からはスクランブル、新シリーズは見たいが今さら再加入することもないだろう、1〜2年ほど遅れてNetflixに来てくれぬものか・・・などと都合の良いことを今から願っていたりする。