2017年7月8日土曜日

自衛隊へは「ありがとう」

九州北部地方の大雨被害は時間とともに規模の大きさが明らかになってきた、亡くなられたかたが増え、いまだに行方の知れずのかたもいる。

懸命の捜索を続けるのは警察、消防、そして自衛隊だ、彼らの力なくして捜索は無理である、途方もない広さと量の土砂の中から行方不明者を探し出すのは誰が考えても容易なことではない、被災前に居た場所からおおよその見当はついたとしても難しい作業であるはず、重機で一気に作業を進めるわけにはいかない。

ヘリコプターからのニュース映像で自衛隊員が蟻のように集まって捜索を続けている様子が映しだされた、足場は悪く、蒸し暑く、力仕事だ、体力のある自衛隊員にとっても重労働だろう、それが任務であり使命だとしても体に堪えるきついことなのだ。

そんな彼らを罵る人たちがいる、よく知られているのは奈良県で配布するチラシに「陸上自衛隊は人殺しの訓練」というデマの流布を目的とした一文を載せて問題となった日本共産党、内閣総理大臣を最高指揮官とする自衛隊の存在と活動が自分たちにとって都合が悪いのかどうかは分からぬが、今現在において公安から「暴力革命の方針を堅持する日本共産党」として監視対象に置かれている集団(政党)が言うことではないのだ。

海上と陸上、そして空でと、日本の領土を侵そうとする勢力と対峙する危険な任務に従事し、災害発生時は昼夜問わず出動し復旧と捜索に尽力する彼ら、私たちが安全に暮らせるのは彼らの存在があるからこそではないのか、誰に罵られる筋合いなど微塵もない。

自衛隊へはただただ「ありがとう」である、本当にそう思う。