2017年7月4日火曜日

4歳児という湯たんぽ

正午前こそ雨もそれなりに降った台風3号は本当に駆け足で去って行った、朝に九州へ上陸したがそのまま横断し仕事を終えて帰宅する頃には四国の遠い側に位置していた、なのでこちらの天気は既に回復しており晴れ間さえ見えていた。

自宅へは真っ直ぐ帰らずに一旦姉のところへ寄った、ここ数日は体調が悪いらしく横になっているという、今日はさっぱりとあちゃら漬けにカワハギの煮付けを持って行った、油っこいものは食べたくないのだという、体調不良も急に暑くなったせいだろうか、メシは他にも姪っ子が頑張って作ってくれている、頼りになる子だ。



姉に溜まったポケットティッシュを保育園に持って行ってくれないかと頼まれた、街で配っているポケットティッシュがレジ袋に溜まると保育園へ持って行き使ってもらうのだ、保育士さんたちは前掛けのポケットにそれを入れておき、園児の鼻水やこぼしたものを拭き取る際に使う。

歩いて10分ほどの場所にある保育園に着くと園児たちの声が聞こえた、遊んでいるのだ、騒乱に近い騒ぎ方をしている、中へ入って名前を告げてレジ袋いっぱいのポケットティッシュを手渡して帰ろうとすると水色の服を着て丸々と太った男の子が「おじさんおじさんおじさんおじさん!」と途切れ目無しで叫びつつも笑いながら右脚にしがみついてきた、何だこの子は、人懐こいが誰にでも駆け寄ると誘拐されるぞ。

歩きにくいので引き剥がす意味合いでよいしょと抱えると・・・重たい、保育士さんにこの子は何歳なのだと訊くと4歳だという、4歳にしては大きくないか、そして走り回っていたせいか妙に体温が高い、なので抱きかかえていると暑くてしかたない、文字通り汗が噴き出してしまう、大きな湯たんぽのようだ。

仕事とはいえ園児1人でも面倒見るのは大変だろうなと思う、それが大勢いるのでおおごとだ、汚れさせてはいけないし、ケガをさせてはいけない、常に気を配り、食わせて飲ませて寝かせて・・・ああ、大変だ。

もう帰るのでと4歳児を保育士さんに預けて表に出ると生ぬるいが風があって気持ちよかった。

帰宅後はそのままシャワーだ、暑い時期はとにかくシャワーなのだ、汗びっしょりのベタベタにはとにかくシャワーである、早く涼しい秋になってくれぬか。

・・・などと、梅雨も明けていないうちから思うのはさすがに早すぎるが。