昨晩のこと、友人らが福岡空港近くまで車で行き、買い物を済ませて川の近くで車を停めて休憩していた時のこと、降りてガードレールに両手をついて何気なく川を眺めてみると、ごく浅い川だとは知っているが膝くらいまで水に浸かった誰かが暗い中に立っているのが薄っすらと見えたらしい。
驚いて仲間を呼んで皆で確認してみると男か女かは分からないが確かに誰かが立っていたそうだ、1人が声を掛けるとゆっくりと振り返ったのだと言う。
4人で河原に降りてみたところで・・・見えなくなったそうだ、河原に降りるまで1分どころかガードレールを軽く乗り越えて数段下るだけの時間しかかからない、水の音も聞こえなかったし、周囲にも人影は無く、気味が悪かったが砂州の上に足あと(靴の跡)と等間隔で棒で突いたような跡が残っていたので人に間違いないだろうと言う。
釣人だろうか、もしそうならどこに行ったのだろう、不思議な話である。
そう言えばその昔、東区の千早にあった古い県営住宅は4階建て、階段からそのまま屋上に上がれるという今では到底無理な造り(安全上)になっていて、深夜になると誰かが歩く足音がすると4階の住人から報告が続いたので自治会で申し合わせて一斉に各階段から上がってみようということになったらしい。
そんなある日、深夜1時過ぎにトントンと歩く音が聞こえ始めたので電話で連絡を取り合い、3ヶ所ある階段のそれぞれ1階、2階、1階から一斉に階段を上がって屋上に出てみれば・・・誰もいなかったと言う。
ただし、屋上の隅に空の弁当が残っていたので人に間違いないはず、幽霊は弁当を使わないし缶入りのお茶も飲まない。
4階から誰とも出会わず姿を消すにはどうやったらできるのだろう、これまた不思議な話である。
人か幽霊か、まあ、人なのだが(笑)。