今日でNetflixの無料体験期間が終わる、たかだか月額で650円なのだが一般庶民である私は延長しようかキャンセルしようかと迷っていた。
そこへ登場・・・というより私が見つけたドラマの名は「ザ・キリング」、元はデンマークのドラマらしいがNetflixで視聴可能なのはリメイクされたアメリカ版である。
「ダメージ」が終わってしまった後で楽しみなドラマが無い状態だったところで「ザ・キリング」、Netflixの延長を決めたのはこのドラマに出会ったせいなのだ、1話がドラマ上の1日に相当するというスタイルはシーンが切り替わった時点で「1年後」というありがちな時間軸に慣れてしまっていると妙にスローペースでもどかしさすら覚える。
だが、そこがリアルで良いのだ、視聴者受けの良い展開で旨みの部分だけを抽出した見せ方とはちょっと違う進み具合が物語の進捗状況を調べているようで私の好みにとても合う。
物語は個人で運送業を営む家庭の娘が行方不明になり殺害されることから始まる、舞台となるのはアメリカのシアトル、寿退職で刑事を辞める女性刑事が最終勤務日にその事件に関わることから多くの人と謎を巻き込みながら暗くて深い事件の真相に迫るというものである。
1話が1日なのでシーズン1の全13話で物語の13日に相当する、シーズン2も全13話、シーズン3は全10話なのだが最後だけは再生時間が通常43分の倍近くで84分となっている。
私は現在シーズン2の9話目の途中まで観ている、ここまで観るのに3日とかかっていない、面白くて連続再生で観ているのだ、シーズン3の最終話まであと2日ほどしかかからないだろう。
男勝りでスタイル抜群な女性刑事は登場しない、どう見てもおしゃれとは無縁そうな地味な子持ちの女性だ、相棒もクールでマッチョな切れ者とは程遠く、刑事というよりは薬物中毒で連行される街の与太者といった風の薄汚れた男である、頭脳明晰な天才ハッカーの助けも無ければ権力のあるバックの助けもない。
だからこそリアルなのだ、そのまますっぽりと日本のどこかの警察署に舞台を移しても話として成り立ちそうな感じなのだ。
「ザ・キリング」は私にとって大変良質なコンテンツであり満足している、こういったコンテンツがポツリポツリとでも投入され続ければいいなと思う。
(追記:2015年10月12日)
シーズン1の初回話から追っていた事件はシーズン2の最終13話目で完結した、つい先程観終えたところである、結果から言うとズシリとキツい最終話で鳥肌が立った。
こんなドラマがあったとは・・・。