2017年12月7日木曜日

未知の食材

夕方にJR箱崎駅隣の業務スーパーに行った、目当てはジャム、パンに塗るのではなくヨーグルトに使うのだ、酸っぱいだけのプレーンヨーグルトはそのまま食ってもいいのだが、ちょっとした甘さがあるともっと旨くなる。

そこでジャム、業務スーパーには大きな瓶入りのものが安くあるのだ。

店内はそこそこの客がいて外国人が目立っていた、その中にヒジャブを巻いたムスリムの若い女性が2人いたのだが、まだ日本に来て間もないのだろう、たぶん今まで見たことのない食材を手に不思議そうに眺め、そして笑っていた、興味津々である。

最初は大入りの漬物袋を見ていたが、私が店内を回っているうちに乾物のあたりに移動していた、長さが1mもあろうかという昆布の袋を手に驚いたように目を合わせて笑っていた、彼女らの祖国では昆布はたぶん使われないのであろう。

さしずめ「この黒い板みたいなものは何? 本当に食べられるの?」と言ったところだろうか。

私がレジで並んでいると2人はそのすぐ傍にある菓子置き場にやって来た、私たちなら日頃から見慣れているポテト菓子やあられの袋を手に取り、時々振っては音を確かめてみたり、パッケージのデザインを指差して話をしている、物珍しさで店内くまなく見て回ると軽く1時間は潰れそう、2人は楽しそうだった。

私もデパート地階の食料品売り場で見慣れぬ輸入食材などを見かけると手にとって「これは何だろう」と考えてしまうことはある、もちろん興味からだ、異国の食材を目の前にしたら誰しも興味を持つという点で同じなのだろうなと思う。

2人から少し離れた場所には餅菓子もあった、5個入りの餅菓子にはどんな反応をするのだろうか、・・・と、少し楽しみではあったがレジで支払いを済ませた私はそこで店を出たので彼女らが餅菓子を見たかどうかは分からない。

表に出ると雨の予想はズレてしまったようで薄日が差していた、そしてこれを書いている夜中に降っている、この雨は明け方まで続き、次の雨は日曜日らしい。

今年も残り少なくなってきた、ムスリムな若い女性2人が手にしていた昆布のように正月用品も目立ち始めている、「年の瀬」という言い方がぴったりな時期になってきた。

そろそろ私も準備を始めないといけない、年の瀬の実感などまるで湧かないのだけれど。