2017年12月17日日曜日

楽天の携帯事業参入

数日前だが楽天が携帯事業に参入するというニュースをネットで知った、現在はドコモ網を使っての格安SIMを提供するMVNO事業を展開している。

なんでも2019年中に携帯電話サービスを始め、将来的には1500万人の利用者獲得を目指すというではないか、なんとも威勢の良い話ではあるが実現できるのか心配である。

まず、基地局はどうするのだろう、どこに設置するのだ、既存キャリアが既に主要なヶ所を押さえているのは少し詳しい人なら知っているだろう、基地局の設置もままならなければどうやってエリアを広げるのか、何か妙案があるのかもしれぬが基本的なこの点から不安である。

しかも携帯事業に要する費用はサービス開始時点で約2000億円と見積もっているらしいが、必要なインフラ整備だけでもこれで足りるとは到底思えない、その後は額も増えて2025年時点で最大6000億らしいが私には危うい賭けとしか思えないのだ。

楽天の計画に勝算はあるのだろうか、最初からの負け戦とならねばよいのだが。

実はこの楽天の話には私の友人2人が興味を示している、いろいろと条件が良いのならいずれMNPで引っ越そうかなどと事業開始前から皮算用を始めている、楽天なら思い切った料金設定やサービスの展開があるのではとも想像しているようだ。

いやいや、世の中そんなに甘くはない、仮に事業開始に漕ぎ着けたところで収益を確保しなくてはならないので既存キャリアがひっくり返るほどの低廉な料金プランを出せるとは思えない、サービスについては楽天が既に展開している他事業との連携などはあるかもしれぬが、それも携帯電話が携帯電話として機能しないとどんな優れたサービスを思いついたとしても意味がない。

ほら、そこでやはりインフラ整備が重要になってくるのだ、だから基地局をどうするのだという話に戻ってしまう。

本当にどうするというのだ、実現可能なのか、有利子負債で得た資金で火だるまになっておおごとになりはせぬか、私の杞憂で終われば良いのだが。