2017年12月6日水曜日

折れてますよ

夕方前にいつものディスカウトストアへ晩メシの食材等を買いに行った、徒歩ではなく自転車だ、片道ほんの数分の距離なので歩いてもよかったのだが。

私の前を同年代の男性が同じサイズの自転車に乗って走っていた、ピカピカの真新しい自転車だ、ゆっくりと走るので普段なら追い越すところだが狭い道を車が多かったので追い越せずに後ろを着いて行った、途中からその男性は私と同じ店に行くのだなと感じた。

角を右折すれば裏側から入る店の駐輪場という地点で男性の自転車から「ガキッ」と音がした、男性は自転車を止めずに振り返って後輪をチラリと見ただけだ、私はてっきりチェーンの歯がひとつ飛んだか、何か小さなものでも噛んだかと思ったのだが後輪が妙にブレているのに気付いた、すぐ後ろから見ているので左右にブレるタイヤがはっきりと分かるのだ。

スポークが折れたのではないかと思い、やはり同じ店の駐輪場へ入って行った男性が自転車から降りて押し始めたので横に並んで見てみると案の定スポークが折れていた、その時に確認できたのは1本である。

そこで私の悪い癖が出た、いらぬお節介だ、私は男性にスポークが折れていることを伝えようとした、だが、「後輪のスポークが折れてますよ」と言うのは言葉が長すぎて「はあ?」と聞き返されそうだったので「折れてますよ」とだけにし指差したのだ。

男性はその方向を確認し「あっ」と呟いた、私の役目はそこまでだ、あとは修理に持って行くなりそのまま乗るなり好きにしてもらえればいい。

自転車のスポークが折れるのはそうそうあることではない、段差に乗り上げる際にスポードを落とすなどの配慮がないと衝撃で折れることはあるが、スポークの締め付けにムラがあると負荷の大きなヶ所が折れてしまうこともある、スポークの張りはなかなか一般人ができることではないのでもしかすると販売店がしっかりと調整していなかったのかもしれない。

その調整がうまくできていなかったり、既に折れていたりするとリムは歪んでしまい左右にブレが生じる、スポークは1本折れると別のスポークの負荷が大きくなり次々と折れ始める、なので1本折れたらすぐ修理に持って行くべきである。

季節によっても折れる頻度に差が出る、気温の低い冬場は折れやすいのだ、スポークが鉄にしろステンレスにしろ冷えると脆くなる。

ちなみに、スポークの交換は1本目が工賃を含むので2,000円弱だが、それ以後は1本ごとに150円前後の追加となる、だが、問題はその費用ではない、そのまま乗っていると事故にも繋がりとても危険なのだ。

乗っていてなんだかタイヤがブレるような感じがしたり、目視で折れているのを発見した際は腕のいいサイクルショップへ持ち込んで点検と修理をお願いしようではないか、先にも書いた通り費用が発生するが安全には代えられない。

また、自転車保険に入っていてもスポークの折れた自転車に乗っていて事故を起こすと整備不良を指摘されて重過失を問われる可能性がある、重過失を補償するかどうかは保険会社によって様々だろうが、そういった事案に遭わぬよう日頃からの観察やメンテはとても大切。

乗り心地が悪かったり異音がするのには原因がある、おかしいなと気付いたらサイクルショップへ持ち込むのが正解だと思う。