午前中、パートのおばさんがやたらと水を飲むのを目にしてどうしたのかと訊くと胸焼けがするのだと言った、それを抑えるために水を飲んでいるのだと。
普段は朝メシはご飯なのだが珍しくパンにしたところそうなったのだと言う、食パンを1枚焼いて目玉焼きとトマト、そして紅茶で朝を済ませたらしい。
そう、確かにパンや芋類、脂っこいものは胸焼けを起こしやすい、だが、水を飲んでも治まルノはその時だけのようだったので土鍋で米を炊く時に使う竹炭を数分間煮沸し冷ました白湯を飲ませたところ随分とすっきりとしたようだった、高温で焼いた竹炭は煮沸すると水は弱アルカリ性に傾くのだ、胸焼けにはもってこいだろう。
「家だったら粉末したカキ殻があるのに」とパートさんは言った、高温で焼いたカキ殻を粉末状にしたものらしく市販品だとのこと、なるほど、じわりと胸焼けを抑えてくれそうな感じだ。
ネットで胸焼け対策を見てみると意外なことに炭酸飲料を飲むという方法を挙げている人たちがいた、意外である、その説は正しいのだろうか、炭酸飲料は炭酸が胃壁を刺激し胃酸の分泌がよくなるので悪化させさそうな気がするのだが。
ただ、炭酸で胃が膨らむと胃液が接触する面積が小さくなるので焼けるような刺激は減って楽になるというのはあるかもしれない、同じコップ半分の水でもビニール袋に注いだ後で空気をパンパンに入れた時の袋の内側と水の接触面積と、極力空気を抜いた時の接触面積とでは極端に大きな差が出る、それと同じことが胃で起きて「炭酸飲料を飲むと胸焼けが治まる」という体験談に結びついているのかもしれない。
まあ、私なら炭酸飲料に頼らず空気を飲み込んで胃を膨らませるだろうけれど。
そんな胸焼けの件からひとつ外れてチョコレートと鼻血の関係も思いついたので展開される諸説を追ってみた、ある人は「チョコレートの食べ過ぎを戒めるために思いついた作り話だ」と言い、またある人は「カフェインのせいだ」とも言う、さらには「テオブロミンのせいだ」と作用機序についてまで詳しく説く人もいた。
私も子供の頃は「チョコレートを食い過ぎると鼻血が止まらなくて大変なことになるぞ」と言われて恐れたことがある、私を震え上がらせたのは祖父だ、私がチョコレートを好きなのを知っていてよく買ってくれたが、「半分までだぞ」と毎回念を押されたのだった、今にして思えば祖父の場合は先に書いた諸説の最初のものだったと思う、いわゆる戒めであり鼻血という恐怖で食い過ぎという行動を制限する脅しだったのだろう。
さて、本当のところはどうなのか、私もよくは知らない、たぶん最後のテオブロミンのあたりに落ち着くのではないかと思うのだが。
こういった話を書くとキリがないのだが最後にヨーグルトについて書いておこうと思う、よく「生きたまま腸まで届く」というキャッチコピーで各社から様々なヨーグルトが売られているが、その「生きたまま腸まで届く」というのは結局のところどうなのだろう、確かに生きたまま届いたとして、でもすぐに死滅して腸内細菌叢の養分となるのか、はたまた定着し増殖するのか、いや、特に数は変化せずただ排出されるまで生きているだけなのか、どういった状態のことなのだろう。
「毎日続けて食べていれば善玉菌は確実に増えます」と言う人の一方で、「ヨーグルトの乳酸菌なんて定着しないので繊維質の多い野菜や果物を食べたほうが善玉菌は増える」と言う人もいるのだ、どちらもその根拠を詳しく挙げていたりで読む比べると混乱しかねない、それでいて面白い。
確実なのは自分で試してみることか。
飲食物に関する諸説は多い、自分なりの検証が簡単なものからややこしいものまで、特に害がなさそうなら何か私も思いついた時に試してみようかと思う。
また大学芋を食った時に胸焼けでも起こせば今度は炭酸飲料でも飲んでみようか(2017年6月13日のブログ)、それで本当に胸焼けが治まるのならびっくりだけれど。