ここ数日、NHKで再放送分も含めて怪談か、それに近い内容の番組が続けて放送されている、お盆を控えた季節柄ということか。
昔は夏休み期間中なので子供たちにも見られる平日昼間のワイドショーでは決まって体験談の再現ドラマや霊媒師による霊の探索などで怖がらせてくれた、今はというと様々な理由で怪談番組は作れないという。
詳しい理由は分からないが、諸説をネットで読む限りどれもなるほどなと思いはする、クレームであったり、祟りが怖かったり、納涼とは違った面で問題があるらしいのだ。
特にクレームの影響は大きいのだろうという気がする、個人が権利を強く主張するようになった現在は怖すぎるとクレームが来るだろうし嘘くさくてもそうなのだろう。
そんな中でのNHKでの怪談番組は興味深い、私はフィクションとして見るので出来が良ければ素直に楽しめるのだ、古い民話を百物語として聞かせてくれる番組もまた好きである。
時代や洋の東西を問わず怪異なものや世界に興味を持つ人はそれなりにいる、そして異文化同士であっても共通する怪異を認識していることは多い、例えば夢枕や虫の知らせ、人魂、祟りなどである。
生活環境と文化が大きく異なればそういったものも違ってくるかといえば意外とそうでない、未練を残して死んだ人の魂は暗闇で恨めしそうにしているし、強い怨念を抱いたまま死ぬと悪鬼と化して人を祟るというではないか、きっと怪異は人の根底から滲み出す思いと感情の成れの果てなのだろう。
そんな怪異の世界を描いた映画が放送される、私が過去にネタバレなしのレビューとしてブログに載せた「怪談」である(2011年6月20日のブログ)、テレビに登場する機会は滅多にないだろう、ただ怖いだけの映画ではないので興味があれば録画でもどうぞ、BSプレミアムで8月12日土曜日の午前0時15分〜3時20分となっている。