盆休み初日に佐賀県との県境、三瀬峠手前の野河内渓谷に行ったという友人と話をした、私が事前に「ブヨに注意」(2015年4月28日のブログ)と知らせておいたので虫除けスプレーはちゃんと携行していたようだ、その効果で刺されはしなかったが纏わり付いてはいたようである、それがブヨか蚊なのかは分からぬが。
友人はそこで偶然の発見をした、フリスクを1粒口に含んで沢沿いに歩いていると纏わり付いていた虫が全く近寄って来なくなったという、フリスクは黒いパッケージのハードミントタイプで、友人は車の運転中などに普段から愛用しているのだ。
ということは、沢にいた虫はミントのスッとした香り=揮発性の成分が苦手だということなのだろう、はたしてブヨだったのだろうか、ネットで調べてみると確かにミントはブヨの忌避に使えるようである、意外な発見で有用な情報である、私も纏わり付いてくる不快な虫がいそうな沢を歩く時はミントのタブレットを口に含んでみることにしよう。
いやいや、本当にありがたい情報である。
私もそういう役に立ちそうな偶然の発見をしてみたいものだが、私の発見は何の役にもたたないどころかバッドエンドで終わる例が多い。
最たるは子供のころの金魚事件だ、姉が筥崎宮の放生会に行き、露店で金魚すくいをして2匹持ち帰ったのだが、広口瓶に入れておいた金魚に日差しがまともに当たるのでちょうどいい大きさの板を上に被せて日陰を作ったのだ、ただ、すぐにこれでは酸欠に陥って死ぬだろうと思い蓋を外し別の方法で日陰を作る方法を探したのだった。
そこで見つけたのが水面に草を浮かせるという方法、私はそのへんにいくらでも生えている雑草を抵当にむしって水面に浮かせたのだが、しばらくして広口瓶の金魚を見るとジワジワと横倒しになっていくではないか、雑草には毒があったのだ、しかも魚毒として魚にはよく効く毒が。
雑草の名は「キツネノマゴ」、当時は本当にどこにでも生えていた雑草なのだ。
世間では既に知られていたことにせよ私にとっては知らぬことで、キツネノマゴが魚に毒だというのを偶然に発見したが、親と姉に叱られるだけの発見だった、他所の話ではキョウチクトウの葉を口に当てて草笛のように音を鳴らそうとしていた子供が中毒を起こした例もある、その子にとってはキョウチクトウには中毒を起こすような毒があるという偶然の発見だったのだろう、とても危険ではあるが。
何の役にもたたないが私の母は生前に電報か天気予報か、どこへ掛けようとして間違ったのか3桁の番号をダイヤルすると「ツー」という音だけの相手に繋がったので切ったところコールバックで掛かってくることを発見した、何のための仕組みなのだろうと随分悩んでいたようだが。
そういう笑える偶然の発見は面白い、知ってる人は少ないだろうという情報を得てしまうと誰かに話してみたくなるような気がする、もし、私が何か面白いものを偶然に発見したらこのブログに載せるとしよう。