2017年8月24日木曜日

ふんわり優しき熊男

私の夏の楽しみのうち常に上位に位置するのは冷えたスイカである、特に仕事からの帰宅直後で喉が渇いた時に食うそれは格別で、スイカが冷えているので束の間だが汗も引く。

そのストックが今日切れてしまった、これはおおごと。

確か1,280円で大きな玉を売っているはずだといつものディスカウントストアへ行った、カートを押して果物売り場に行くと・・・あった、税込み1,280円のスイカ、それをカートに乗せてついでの晩メシの食材を買いにフロアを廻った。

魚売り場に2人の40代くらいの大男がいた、調理場から顔を出す店員と話をしていた、「えっと、やってもらえるのかな〜と思って、えへへ」。

「3枚ですかね、下ろしますよ、どうされます?」と答える店員はハキハキとした中年女性、「お刺身が食べたいな〜って思ってるんですけど」と熊男、「じゃお造りですね、できますよ、どうされます?」とハッキリしろと言わんばかりの店員、すると熊男のもう1人が「美味しそうだね、お願いしよっか? ね?」→「うん、そうだね〜」。

店員とは続けて何かやりとりしたようだが私はその場から遠ざかったのでもう分からない。

赤みのある日焼けをしたその2人はゲイであるのは私にはすぐに分かる、髭面で、キャップを被り、・・・まあ、一言で言えばGMPなゲイのステレオタイプなのだ、熊系にはたまらない感じのむっちりとした大柄の2人、どちらもハンサムさんだった。

私が肉売り場を通って別の通路から野菜売り場に戻ると熊男2人はそこにいて、片方がキャベツを持ち上げたところ水が滴り落ちてきたので「わぁ!」と笑っていた、2人はとても楽しそうだった、キャッキャとした感じは10代のようではないか。

「カンパチお待ちのお客様ー!」と魚売り場から声がした、さきほどの熊男よりもずっと男っぽい女性店員だった、ああ、熊男2人は結局お造りで頼んだのだな。

私はレジで精算を済ませて店を出た、見た目は怖いが口調は優しき熊男、ゲイにはそういう人は多い、争いが苦手で穏やかで優しい感じの人たちは飲み屋でもその他でもたくさんいる。

ノンケの男には分からないかもしれないが、女はそういう勘が鋭いのでピンときたりする、ゲイ同士ならば更に敏感で即バレに近いものがある、勘と、別のチャンネルでピンとくるのだ。

さて、大柄で強面だがソフトで可愛い熊男2人は美味しくカンパチの刺し身を食べただろうか、仲良きことは美しきかな。