仕事帰りに姉のところへ寄ると姪っ子が来ていた、2人して盆棚の前に座って話をしていたという、姪っ子は私に「ばあちゃんの話をするとお母さんはすぐに泣く」と笑っていた。
その盆棚には皿に盛ったチロルチョコが置いてあるではないか、姪っ子が持ってきたもので、私の母（姪っ子にとってはばあちゃん）が好きで時々食べていたのを知っているからだ、そう、母はいろんな種類の入ったアソートを買っては家事の合間などに熱いお茶と一緒に時々食べていた。
私もコンビニで新商品を見つけると買ってしまうことがある、子供の時から好きなのだ、きなこを使ったものや、サクサクしたパフが入ったものなどいろいろ、だが、子供の頃は1種類しかなかったような気がする、他にもあったのかもしれぬが私が買っていた店では1種類だけだった、コンビニなど無い時代でいわゆる駄菓子屋で買っていたのだ、それも今の3個分がひとつになったような長方形のものをだ。
父には「そんなものばっかり食ってると虫歯になるぞ！」とよく言われたのを思い出す、そのくせ遠足の時のおやつの中にはチロルチョコを入れてくれたりするのだ、面白い父である。
私が歴代のチロルチョコの中で好きだったのは乾燥イチゴがまるごと入ったもので今から15年ほど前に期間限定で売られた「まるまるイチゴ」というものだ、同時に乾燥バナナが入った「角切りバナナ」というものもあり、2つで1つのシリーズだった、確か1つ30円だったような。
これは店頭で見つけたのではない、テレビのCMだ、大西ユカリの歌に合わせたレトロな映像が印象的で食ってみたくなったのだった、その曲もなかなか面白く、フルバージョンがあるのかどうか調べてみたことがある、残念ながらCMのみのようで大西ユカリのCDには収録されていない。
曲名は「恋のフリーズドライ」、商品イメージによくマッチしている、YoutubeにそのCMがアップされているのでここでも紹介しておこう、30秒バージョンと15秒バージョンの両方が収められている。
リバイバルでまるまるイチゴを復活させて欲しいなと思う、チロルチョコの中では抜きん出て美味しかった。
まあ、コスト的に合いそうにもないし、復活はないだろうけれど。
