2017年8月12日土曜日

お墓でうとうと

先日書いた通り今日は朝から亡くなった友人の墓参りへ行った(2017年8月7日のブログ)、まずはJRで山口県は下関まで行き、駅からはタクシーでお寺へ、帰りはその逆で再びJRで今度は北九州市まで、今度はそこからバスを乗り継いで筑豊のお寺へと移動した。

さぞ暑いだろうなと思った昼間は意外に涼しく、昨年のように滴るような汗はかかなかった、特に筑豊の寺では墓石の陰になる側に座って休んでいると風が涼しくて・・・数分だが眠ってしまったのだ、体が傾いたのでハッと目が覚めたのだが、静かで涼しくて横になれば1時間ほども本格的に眠れたかもしれない。

もし、うたた寝の最中に私を含むゲイ仲間を嫌うお身内が来ていたら墓石にもたれて眠っている私を見てさぞ驚き激怒するだろうなと思うと可笑しくなった。

山口の墓前にはまだ友人が元気だった頃に「自分の葬式に白い菊なんてイヤだ、自分の時は青い花がいい」と映画監督の深作欣二氏他界の話が飲み屋で出た際に言った通り、今年の花はルリタマアザミにした、真っ青ではないが、青系なので良いだろう、ちなみに昨年はトルコキキョウ、こちらのほうが鮮やかだった。

筑豊の墓前には柏餅だ、この友人なら花より団子のはずだ、甘いものが好きで洋風なものよりも和風なほうが好きだったのだ、しばらく供えて、帰りに手を合わせてちゃんと持って帰って来た、鳥や獣に荒らされるので。

うとうとした時間はほんの数分のはず、それなのに頭がスッキリとして体のだるさも失せてしまった、もっと長い時間眠っていたなら余計に体が重くなったりとたぶん逆効果だったかもしれない、帰りは筑豊からバスで福岡市内へと戻ってきたのだが、その車中で考えていると数分で目覚めたのは友人が起こしてくれたのではないか・・・などと幽霊の存在すら信じないくせにそう思う。

家に着いて玄関を明けるとここしばらくの倒れそうなほどのムッとした熱気は無かった、福岡市もそう気温は上がらなかったようだ、空には高層雲が流れていたし、もしかすると今日の昼間の涼しさは今年初の秋の気配なのかもしれない。

明日は盆の入か、夏も次第に角がとれて丸くなり、じわじわと南へと帰り始める頃である。