カセットデッキが復活(2016年2月19日のブログ)してからというもの連日時間があればあれこれ弄って遊んでいる、既に録音済みのものを聞いて楽しむのはもちろんだが、買い置きで封も切ってなかったカセットテープを下ろして新たに録音したりで聞いている。
聴く度に感じるのはカセットテープは高音質だということ、3ヘッド機なので録音しながらCDの音と、たった今テープに録音された音の再生音を切り替えてみるが区別がつかないほどである、こんなに幅が狭くて遅いテープスピードなのに凄いなと素直に思う。
久しぶりにテープへの録音をしてみると、A面とB面のどちらにどの曲を振り分ければ尻切れにならずにきっちり収まるかを考えてみたり、無水エタノールでヘッドクリーニングをしてみたり、はたまたキャリブレーションでテープの感度やバイアスを調整してみたりといろいろと手間がかかる。
だが、この手間こそが楽しいのだ。
困ったことがひとつ、新たなカセットテープが手に入らないのである、今でもマクセルからは発売されているがテープは韓国製で組み立てはインドネシアなのだ、時代の流れで国内メーカーが撤退した分野なのでそうなるのも致し方ないのだが、あのバブル絶頂期に普通に売られていた高性能な国内製造カセットテープのどれかでも戻ってくればいいなと思うのだ。
衰退したものだとばかり思われているが意外なことにマクセルはカセットテープをかなりの量(月間100万本?)販売しているというではないか、もちろん単価は安く、そこそこの数が売れてもたいした儲けにはならないだろうし、そもそも製造設備が無いだろうから再び国内で製造するなどまず無理だろうが、もし、あの当時のような高性能テープを国内製造でどこかのメーカーが発売でもすればニッチな需要を独り占めできそうな気はする、価格は安いにこしたことはないが若干高めでも品質が良ければそれで構わないと思う。
手元に残る新品はTDKのハイポジションテープ54分が1本、ソニーのノーマルテープ90分と120分が1本ずつ、AXIA(富士フィルム)のノーマルテープ74分が1本である。
さて、どこかで売れぬまま残っているものを探さねば。