交換する部品はチップ型のアルミ電解コンデンサであったが普通の電解コンデンサを買った、2個で50円なり、チップ型に比べるとややサイズは大きいものの倒すと隙間に治まるので問題はない。
元のチップ型は指で少し触るだけで2つともポロリと外れた。
フラットケーブルの下、中央に見えているのが交換した新しい電解コンデンサ、マイナス側の白い帯が見えている、この反対側=カセットデッキの底に近い部分にもう1個同じものがある。
修理というよりは復活の呪文みたくたいした検証もしないままそれまで使っていた部品を交換するだけの作業だった、これで復活できたのは幸いである、ややこしいメイン基板のICの異常だったりしたら不具合の場所を突き止めるだけで骨が折れる。
おまけでこのカセットデッキ(TD-V505)の中身の画像を載せてみる、画像上部左側がレベルメーターなどのディスプレイ部で、上部右側がメカ部で下部右下に電源がある。
中は空間が多く大きなメイン基板が底に固定されている、ガランとして見通しも風通しも良好、もっとホコリだらけかと思ったがほとんど汚れてなくてきれいなものであった。
ベルトやピンチローラ−の劣化チェックとクリーニングを済ませて筐体を元に戻した。
はい、復活、元通り(音量注意)。
この動画のレベルメーターの動きを見て「録音レベルが小さすぎないか?」と思う人もいるだろう、そう、私はあまりレベルは上げないのだ、録音時はまだ若くてもうちょっと高い音も楽に聞こえていた頃だったと思う、なので高音を稼ごうとレベルは低めにしていたのだ、歪むよりもヒスノイズに埋もれるほうがまだマシだと思っていたというのもあるけれど。
何を再生しても早送り再生そのもので猿回しのリズムにヘリウムチックなケロケロ声だったのだが、これでまたしばらく使えそうである。