2015年11月17日火曜日

鉄製は長持ち

姉は特殊加工のフライパンを使っていた、息をフッと吹きかけると薄焼き卵がスルリと剥がれるCMが決め手だったらしい、耐摩耗性もヘラでの実験で数十万回をクリアし、耐熱性も優れている品・・・ということだったらしい。

ところが、買った当初から意外と焦げ付く食材もあって、説明書には金属ヘラは使わないようにと書かれていたり、ふと気がつくと1年ちょっとで更に焦げ付きやすくなったような気がするし、なによりフライパンの中央が盛り上がっているのだという、熱変形だろう。

そこそこ高い品であってもテフロン加工に代表される焦げ付かないフライパンの寿命は短い。

次はセラミックのフライパンを買おうとしているが私は鉄製を薦めた、私も使っている。

商品によっては最初に空焼きをして防錆目的でコーティングされている成分を飛ばす必要があったり、腕が丈夫でないと重みで疲れたり手首を傷めたりしそうだが堅牢さと寿命の点で圧倒的に優れている、手入れさえすれば数年どころではなく10年以上は平気で使える。

鉄製のフライパン=焦げ付くというイメージも払拭されると思う、充分に加熱した鉄製フライパンは赤みの牛肉など強火のまま油を引かずにそのまま乗せてきれいに焼けるのだ、乗せたらしばらく置いたままにしてすぐには触らないようにするのがポイントだが焦げ目はきれいで短時間で上手に焼ける、その他の料理でも油は少なくて大丈夫、もし焦げ付いても金属ヘラが使えるので楽に剥がせる、文字で読むとよくわからないだろうが何度か失敗するうちにしっかりとコツは掴める。

使い続ける上でネックになるのは重さと手入れだろう、なにしろ重い、軽いテフロン加工のフライパンで楽にチャーハンを作っていた人でも鉄製だと「おおっ!?」と思うほど重いのだ、何度もやっていると腕がだるくなる、そして手入れ、使い終わったらタワシでゴシゴシこすって汚れを落としたら軽く空焼きし水気を飛ばした後に薄く油を引いておくのを忘れないようにしないとうっすらと錆が出てくる。

まあ、錆びても金属たわしでゴシゴシすれば落ちるのだが。

20〜24cm程度のものをひとつ買っておくと便利だと思う、先に書いたとおり最初に空焼きが必要な品もあるので必要性と方法などの注意点を買う前に調べておくか、買った後で説明書をよく読んで確認しておくのが大切。

簡単にできるお薦め料理はやや厚めに切った豚バラ肉を塩コショウでよく加熱した鉄製フライパンでジューッと焼くだけの「豚バラ焼き」、強火のまま肉を重ならぬように広げて並べて焼くのだ、すぐには触らず焦げ目がついた頃に一度きり返すだけ、同じように焦げ目がついたらもう出来上がり。

焦げが香ばしく、余分な脂も落ちて、熱いうちにポン酢で食すと最高に美味しいですぞ。