2015年11月19日木曜日

顔なしさんと成りすまし

私はSNSでゲイであることを明かした上で他のゲイの人々と繋がっていてプロフ画像では自分の顔を晒している、こちらから辿り着いた先の他所のプロフにもそのユーザーさんの顔がちゃんと見えていることは多い、だが、中には風景や動物、イラストを使っている人もいる、自分の画像と言えば後ろ姿か脚や手、後頭部だけだったりで、器用に鼻から下と額から上とに分けてギリギリの境で頑張っている人もいる。

それらの人は様々な理由で顔を晒さない、自らゲイであることを明かしているので何かしらの影響を考えて顔までは無理なのだろう。

ならば他の人の顔を含めた画像についても慎重かと言えばそうとは限らない、自分は見せぬが他所からの拾い画像は思い切り転載するのだ、本人に言わせれば「だって隠されていたものを盗んできた画像じゃなくってネットで堂々と公開されていたから大丈夫でしょ?」ということなのだと思う。

そう、それはきっと大丈夫なのだろう、画像のモデルさんはネットに自らアップしたか、アップされ拡散するのを承知の上だったのだと思う、なので問題はないと思う。

ただ、盗撮画像ともなると話は別である、街で見掛けたタイプの人をサッと撮って「こんな人がいました」などとハートマーク付きで載せられて「俺も好みです」などとコメントが並んだとしたら撮られた側はたまったものではない、なにしろ自分の知らぬ所で性的嗜好の対象として人々の目に晒されているなどどう考えても嫌なはずである。

自分の顔は必死で隠すのだが街を行く人やどこぞの更衣室での見知らぬ人の姿は平気で盗撮し公開するのである、全く以ってフェアではない。

私は問題なさそうな他人の画像転載も含めて盗撮画像を載せる人は好きではない、なのでそういった人のフォトアルバムの更新情報はCSSを弄って丸ごと消した。

好きではないレベルを超えているのが成りすまし画像を使う輩である、どう見ても望遠で撮影したスーツ姿など「これが私です」などとはおかしな話である、1枚だけなら「友人に撮ってもらいました」とも言えるが、実際には他の通行人も写っている横断歩道を渡っている姿だとか、駅の階段で数人先を昇る後ろ姿だとか、そういうのは変だ、自己画像としてはあり得ない。

なのである日指摘したことがある、「あなたの自己画像は何故いつも数十メートル先の首から下だけなのか」・・・と。

返信はなく、いつの間にか退会されたが。

我が身を守りたくて顔を隠すのは自由だが、その一方で勝手気ままに他人の画像など使ってはならない、使われた側にも皆と等しく守られるべきプライバシーや生活はあるのだ。