2015年11月15日日曜日

冬こそ防水スプレー

雨のシーズンと言えば梅雨か秋雨、裾や袖が濡れて気持ちの悪い日がそれなりに多い。

それなら濡れにくくしてしまえといつの頃からか防水スプレーを使うようになった、袖はともかく膝の裏から裾にかけての濡れ具合が随分軽くなって不快さは薄らいだ。

だけど防水スプレーが本領を発揮するのはそんな雨のシーズンよりも冬のほうだとも知った、特に冬場は日本海側の気候を呈する福岡に於いてはそうなので、ここより東の北寄りの季節風に晒される沿岸部ならば特にそうだろうと想像がつく。

梅雨や秋雨の頃と違って冬は些細な濡れ方でもとても寒いのだ、凍りきらぬ雨にせよ、半ばの霙にしろ、明らかな雪にしろ、湿っていれば衣類に纏わりついてはほのかな体温で溶けてじわりと滲みてゆく。

そこへ気温そのものの低さと北風が吹くのだから体は嫌でも冷える、梅雨や秋雨の頃の雨など濡れても不快なだけで寒くはないのだが。

なので防水スプレーだ、しかも強力撥水なシリコン系ではなく若干マイルドであるがフッ素系が重宝する、シリコン系だと水滴が玉のようになって弾かれる、効果は抜群なのだが通気性が極端に落ちるのだ、そのせいでレインウェアなどでは困った現象が起きる、外からの水の侵入は防いでくれるが、通気性が悪くなったのでレインウェアの内側に体から出た湿気が結露し結局衣類が濡れてしまうのである。

外からの水ではなく内側の水で濡れるとは。

なので通気性を損なわないフッ素系の登場となる、換気の良い場所で使用するのと、火気厳禁であること、そして、ケチらずスプレーし完全に乾いてから着るという3つを守れば効果に不満を感じることもなく呼吸器を傷めることもない。

私が使っているのはボンドでお馴染みのコニシ株式会社の「防水スプレーF」という品だ、効果の高い品は他にもあるがシリコン系であったり価格も2〜3倍というのも珍しくない、なのでフッ素系で手頃な価格のそれを使っている、近所で手軽に1コインで買えるのが嬉しい。

ちなみに同社から更に効果の高そうなものが他に出ているが、私自身使ったことがないのでお薦めするには至らない、ただし、他メーカー製のフッ素とシリコンのハイブリッドタイプなら使っている、元々撥水性能を期待して買ったウィンドブレーカーやパンツ、ヤッケなどの性能が落ちたものに使っていて、純シリコン系のように通気性を悪くすることもなく、純フッ素系より効果が長持ちしている。

ちなみにヘンケルジャパンの「超強力防水スプレーDBL-380」という品で「効果が10倍長持ち」とアピールしているが実際にはそこまではなさそう、だが、純フッ素系の防水スプレーFよりは確実に効果は長持ちする、これは間違いない。

若干乾きが遅いのと、使用する布地の素材や真っ白や真っ黒といったものには色ムラが出やすいので気を付ける必要はあるが、それらが影響しない衣類で確実な効果が欲しい時にはこちらを使っている。

冬の寒さに震える体を更に雨や雪で凍てつかせぬようご用心を。>皆様