2017年9月3日日曜日

ヒアリ

2日前だったか、名古屋港に荷揚げされたコンテナから約1,000匹ものヒアリが見つかったらしい、女王アリも死骸で見つかったという。

ヒアリとは女王アリが働きアリを連れて引っ越し目的でコンテナの中に入ってくるものなのか、ううむ。

それはともかく、ここ福岡市でも港湾作業員が中国からのコンテナに紛れ込んでいたヒアリに刺されたというニュースを先月見たのだが、刺された腕の画像付きだったので子供やアレルギー体質の人ならおおごとになっていたかもしれないなと本気で思ったものだ。

今日になってネットでは日本の在来種が戦ってくれるので大丈夫というまことしやかな噂が流れているのを知った、私はその説については懐疑的だ、アメリカの例を見よ、既に侵入されて繁殖も許してしまっているが、アメリカの在来種はヒアリを撃退できなかったではないか、日本のみ在来種がヒアリを撃退できるという理屈は成り立たないと思う、日本の在来種特有の武器や仕組みがあるわけでもなし、アメリカのようにコロニーが増えて生息域を広げていくと思う。

ただ、あまりに寒いと生存できないという話には納得する、なので東北北部や北海道では繁殖しないのであれば幸いである。

では、私たちの身近でヒアリが繁殖を始めたとしたらどう対策できるだろう、あんな小さなアリなので目立たないし隙間から入られるしで大変だ、常時殺虫剤を携行するわけにもいかない、結局地味だがシロアリ対策のベイト剤(2017年2月7日のブログ)のように毒餌で壊滅させるか巣を見つけて破壊し殺虫剤で女王アリを仕留めるという方法が確実のような気がする。

つまりこれは侵入後に繁殖してからの対策である、繁殖前の対策とすれば荷揚げされる諸々を徹底殺虫するなどしか方法はないのだが、荷揚げされる地点が複数あり量が相当な上に作業に当たる人的リソースと費用もかなりのものとなるはず、これは無理だろう。

駆除を困難にするのは目立たない上に在来種の蟻との見分けのつきにくさも大きいと思う、足元にヒアリが歩いていても、それがヒアリなのか普通にそのあたりをうろうろしている在来種なのか区別がつかない、「ああ、アリだ」・・・それで終わってしまえば駆除作業には至らない。

なんという厄介な外来生物だろう。

ただ数が増えて家の中に入ってくるのが汚くて不快だというだけならまだしも、農作物を食い荒らすし毒があって刺すというのだから本当に困る。

あちこちでヒアリ発見のニュースが増えてくるだろうなと思う、駆除と撃退に何かうまい方法はないものか。