今日と明日は遅出の仕事、昼過ぎに家を出れば仕事場に余裕で到着するというのにいつもの生活サイクルが身に沁みついているせいで早朝に目が覚めた、空は晴れていて暑くも寒くもない、二度寝するにも眠気は遠そうで暇を持て余してしまった。
そうだ、散歩ついでに24時間営業のディスカウントストアでも行ってみようと自転車でトライアル粕屋店まで行った、明け方なのでほとんど客などいないだろうと思っていたが入口近くの駐車場には車がたくさん停まっていて店内はそこそこの人がいた、思い切り夜更しの人たちなのか、かなり早起きの人たちなのか、どちらが多いのだろう。
特に買いたいものはなかったのだが、形はあまり良くないだ探しても傷んだ部分など見つからぬ1袋4玉入りのリンゴが半額で売っていたので2袋買った、1袋が税込み149円である、これは安い。
思わぬ収穫の後で再び自転車でやって来た道を逆に帰った、柚須駅の側を通り松田の交差点から原田へ。
そこでいつの間にか街並みが白く霞んでいるのに気付いた、薄っすらとしたそれはみるみるうちに濃くなり街灯の光が丸く滲んで眩しいほどで周囲が妙に明るい。
これはミストではない、明らかにフォグだ(2015年12月24日のブログ)。
湿気で襟が首周りに纏わり付き肌を汗ばんだように湿らせた、空気がどことなくカビ臭いような感じもする。
視界の悪さで不安なのだろう、車がノロノロと走っていた。
私はしばしその交差点で街の様子を眺め、そしてスマホで1枚撮ったのだった、2枚目を撮ろうとしたがレンズに霧の粒子が付着するせいで何度拭いても画像がボケてしまった。
珍しそうに自転車に乗った若い2人連れが辺りを見回しながら交差点を渡って行った。
私がまっすぐ伸びるJR箱崎駅への車道の遠くを眺めていると、霧に包まれたのがあっという間だったように北東側から急に視界が戻ってきた、あれよあれよと言うまに晴れてしまい、霧は大きな塊のように筥松や社領といった南西側へと流れて行った。
その流れて行く塊がはっきりと見えるのだ、面白くもありなんとなく不気味でもあった。
時間にすれば僅か10分足らずだったろうと思う、時間が短く塊の境界が明瞭だったので霧というよりは小さく薄い雲が地表を這って行ったような感じだ。
ふと、スティーブン・キング原作の映画やドラマの「ミスト」を思い出した、もちろん今朝の霧の中に化け物が潜んでいたり幻覚で人を苦しめる悪鬼が宿っているわけではないが、幻想的で神秘的な雰囲気を浸るひとときではあった。
いや、自転車やバイク、車の運転にとっては危険極まりない気象現象である、昼と夜の気温差が大きくなるこれからの季節は度々遭遇するやもしれず、私も含めて事故にはくれぐれもご用心を。>皆様