ところがである、昼前に台風は鹿児島県に上陸したというのにこちらでは風は弱いまま、雨はそれなりに降ってはいたが大雨というものではなかった。
その一方、九州の東側の大分や宮崎ではとんでもない雨量となった、1時間で80mmやそれ以上の雨で川が氾濫したところもあるというではないか。
なんだこの違いは(!)、川を濁流が流れる隣県の様子をテレビで見て驚いたが、昨日から宮崎から福岡へ遊びに来ている友人も驚いたようで「福岡は何か変だ」とさえ言う始末。
いや、変なわけではない、九州山地と九重や阿蘇といった高い山々が盾になってくれているのだ、太平洋側からの雨雲が九州山地を駆け上る際に大雨を降らせるので乗り越えた向こう側へ雲がそれほど流れていかないのだ。
もちろん台風に遠回りに流れ込む日本海からの雨雲はかかりはするが、太平洋側からの雨雲に比べると雨量はずっと少ない、なので災害に繋がるほどにはなりにくい。
おまけに、台風は上陸後に速度を上げた、北東方向へ時速30km台から40km台へとなりあっさりと遠ざかって行った。
福岡で現在降っている雨はやはり台風の外側を回り込む日本海側からのしつこい雨雲のみ、風も穏やかで明日は朝から日差しが望めそうな感じがする。
九州山地がなかったら大雨を降らせた雨雲は弱まることなく佐賀や長崎にまで流れて行ったのではないだろうか、台風にしろ地形にしろ自然の仕組みはとてつもないなと思う。
暴風に備えて市内の幾つかの商業施設では臨時休業としたところもある、だが、たいして荒れることなく過ぎて行く連休の日曜日の様子に愕然としたのではないだろうか、大変な機会損失であるが安全を最優先した結果なので仕方がない。