2017年6月30日金曜日
毒に魅せられる人々
イベントの告知は1ヶ月も前だったとは。
7月22日から福岡パルコで「毒毒毒毒毒毒毒毒毒展(もうどく展)」という奇天烈なイベントが予定されている、九州初ということは他所では催し済みなのだな、・・・と、思ったら30万人を動員したというではないか、これは毒を持った生き物の展示イベントである。
恐らくは人にとって異形の生き物が多く登場すると思う、そうでなくとも容姿以前に毒というものは怖いはず、それなのに30万人も動員したというのは毒の何に惹かれた結果なのだろうか。
ちょうど幽霊や妖怪、UMAやUFOに興味を持つのと共通する点があるのかもしれない。
毒がそれらと違うのは想像の産物ではなく現実のものであること、東京は目黒の寄生虫館の来館者はそれなりにいるそうだが、そこへ人の足を運ばせるのはひとえに毒と同じように現実に存在する寄生虫という生物に対する興味なのだろう、そこへ怖いもの見たさが加わり興味が一層高まったということなのだと思う。
かくいう私も有毒な物質についてはいろいろと調べてみたことがある、毒の収集や使用が目的なのではない、「毒」と呼ばれる物質がなぜ毒として作用するのかが不思議だったからだ。
たとえばある植物には毒があって、食せば思い胃腸障害を起こすものだとする、ではその成分は植物が何者かに食われないように編み出した物質なのか、それとも元から備わっている成分がたまたま毒として作用する物質だったのか、そしてその物質がどうやって毒たる作用を発現するに至るのかという作用機序が不思議だったからである。
そのきっかけとなったのが私が過去に経験した生物毒による被害としては最も大きかった小学生の頃の何らかの生物による刺し傷、脚にチクッと痛みを感じた時には刺した犯人はもういなくて小さな刺し傷が残るだけだったのだが、すぐさま赤く腫れ上がり熱は出るし傷口はもちろんのこと体の節々まで痛いしで大変だったのだ。
それでも毒蛇や毒クモに咬まれたわけではないので幸いではあったけれど。
とにかく夏休みに合わせてそういったイベントがやって来る、私としては是非ともスベスベマンジュウガニを生で見てみたいところだ。
親子連れなどで子供たちもたくさんやって来ると思う、さて、毒を持つ生き物は彼らの目にどう映るのだろう。